（2023年7月1日付、「経済日報」の標記発表の概要は次のとおり）

中国国家自然科学基金委員会は2023年6月30日、第１回全体委員会議を開催し、昨年および過去５年間の業績を総括し、委員会の将来の発展構想について議論し、2023年の活動に検討を加えた。
統計によると、委員会は過去5年間で計135万件のファンディングプロジェクトの申請を受理し、23.67万件のプロジェクトに約1,464億元を提供した。2022年には、2,405の研究機関から30.69万件の申請がありし、1,555の研究機関、5.16万件のプロジェクトに326.99億元を提供した。また間接経費は62.10億元承認された。
王志剛科学技術部長は次のように指摘した。「過去５年間、自然科学基金委員会は、先進的な理念、標準化された制度、公正で効率的な科学基金体系の構築という改革目標を定め、資金提供の方向性の明確化、評価・審査メカニズムの整備、研究分野構成の最適化という３つの核心的改革課題を実施し、基礎研究の各分野のバランスの取れた協調的な発展を強力に支援してきた。科学技術人材とイノベーションチームを強力に育成し、重要な核心的技術の科学的課題に的を絞った基礎研究に先見的な段取りを行い、多元的な資金投入メカニズムを整備し、資金共同提供の効率を高めてきた。また基礎研究における国際協力を推進し、科学技術の風土の強化を続け、良好なイノベーションエコシステムを構築し、我が国のオリジナルイノベーション能力を向上させ、ハイレベルの科学技術自立自強を実現する上で重要な貢献を果たしてきた」
また、竇賢康国家自然科学基金委員会主任は、自然科学基金委員会が140.57憶元の外部資金を呼び込んで基礎研究に投じたこと、54の国（地域）の102のファンディング機関・国際機関と安定した協力関係を築いていることを明らかにした。

[DW編集局]