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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2023/09/07
- 抄訳記事公開日:
- 2023/09/26
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英国、特別協定によりHorizon Europeに参加
- 本文:
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(2023年9月7日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
首相が、英国の参加に関する資金的条件の改善を確保したことにより、英国の科学者は世界最大の研究協力プログラムであるHorizon Europeにアクセスできるようになる。
2023年9月7日以降、英国の研究者は、2027年までのHorizon Europeの期間中、正式参加国として、助成金を申請し、このプログラムのプロジェクトへの参加入札を行うことが可能となる。
英国は、過去3年間除外されてきた、EUプログラムの運営にも参加できるようになり、来年実行する協力関係を確実に形成できるようになる。さらには英国の研究者は、Horizon Europeプロジェクトの次の作業プログラムでコンソーシアムを主導できるようになる。
Horizon Europeは、英国の企業や研究機関に、保健医療からAIに至るまで、新技術や研究プロジェクトを展開する世界的な取り組みを主導する比類のない機会を提供する。これにより、EUだけでなく、このプログラムに参加しているノルウェー、ニュージーランド、イスラエル、そして参加を検討している韓国やカナダなどの国々との協力の可能性も開けることになる。
過去6か月にわたる交渉の中で、首相は、英国の科学者にとってのメリットと納税者にとっての価値を高め、EUによる英国の参加の遅れが研究者の参加率に与える影響を軽減するという、英国にとって適切な参加の条件の改善を確保した。
英国はまた、欧州の地球観測プログラムである「コペルニクス」にも参加する。これにより、英国の地球観測部門は、洪水や火災の早期警戒などに役立つ貴重なデータにアクセスできるようになり、これまで3年間アクセスできなかった契約に入札できるようになる。
英国は、核融合部門の意向に沿って、EUの「欧州原子力共同体(Euratom)」プログラムには参加せず、自国の核融合エネルギー戦略を追求することを決定した。これには、欧州のパートナーとの協力を含む緊密な国際協力と、2027年までに最大6億5,000万ポンドが支援される新たな最先端の代替プログラムが含まれる。
[DW編集局]