（2023年9月7日付、国立科学財団（National Science Foundation：NSF）の標記発表の概要は以下のとおり）

NSFは、4つの「科学技術センター（Science and Technology Center：STC）」の設立に、5年間で1.2億ドルを投資する。1987年の発足以来、STCの「統合的パートナーシップ・プログラム（Integrative Partnership program）」は、科学と工学の新分野を切り開き、技術開発のための革新的な研究・教育プロジェクトを支援してきた。

STCは、官民組織間および国際的な連携を通じて、世界レベルの研究を行う。各分野内および分野横断の画期的な研究を行う手段も提供する。また、STEM分野で過小評価されているグループから、次世代の科学者・技術者を採用、維持、育成する上でも基本的役割を果たす。

採択された新STCは、5年間にわたり年間約600万ドルの助成を受け、さらに最長5年間の支援延長の可能性がある：

■Science and Technology Center for QCB／イリノイ大学など
細胞機能解明のための全細胞モデルの開発
■New Frontiers of Sound Science and Technology Center／アリゾナ大学など
量子情報科学、未来のワイヤレス通信、リモートセンシングなどへのトポロジカル音響学の応用
■Center for Complex Particle Systems／ミシガン大学など
複雑系としての粒子状物質の解明
■Center for Braiding Indigenous Knowledges and Science／マサチューセッツ大学など
先住民の知識と西洋科学の融合による、環境変化とその食糧・文化への影響の解明

[DW編集局]