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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2023/08/23
- 抄訳記事公開日:
- 2023/09/29
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ARPA-H、mRNA技術によるがん免疫療法の開発プロジェクト「CUREIT」を立ち上げ
- 本文:
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(2023年8月23日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)
バイデン大統領が推進する「がんムーンショット」は、本日、免疫系を強化してがんやその他の疾患を治療するmRNAプラットフォームとなる「RNAコード免疫遺伝子チューニングによる難治性疾患の治療」プロジェクト(Curing the Uncurable via RNA-Encoded Immunogene Tuning:CUREIT)の立ち上げを発表した。CUREITは、エモリー大学が主導し、医療高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency for Health: ARPA-H)から最大2,400万ドルの資金提供を受ける。
CUREITの目標は、免疫細胞が腫瘍を攻撃するように免疫応答のスイッチを入れるmRNAと一連の治療技術を開発することであり、さらに自己免疫疾患、臓器移植および感染症に適用を広げることである。COVID-19ワクチンが何百万人もの命を救ったように、mRNA技術はがんなどの難治性疾患との闘いを変革する可能性をもたらすものである。
ARPA-Hは7月、がんを対象とした初のプログラム、「精密外科治療プログラム」(Precision Surgical Interventions Program)を開始し、また最近、変形性関節症の治療を変革するため、関節の自己修復を促進する「変形性関節症の組織再生に関わるイノベーション(Novel Innovations for Tissue Regeneration in Osteoarthritis:NITRO)」プログラムも発表した。
ARPA-Hは、医療分野の研究や技術に関わる革新的なアイデアを募集している。申請期間は2024年3月までで、採択されたプロジェクトには順次資金が提供される。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]