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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構(UKRI)
- 元記事公開日:
- 2023/09/01
- 抄訳記事公開日:
- 2023/10/03
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英国のグリーンな未来をデザインする4つのプロジェクト
- 本文:
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(2023年9月1日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)
4つのプロジェクトが、リサイクル、住宅、保健医療など、差し迫った環境問題に対するデザインベースのソリューションを開発するため、それぞれ460万ポンドの資金提供を受ける。対象プロジェクトは次のとおりである。
■エネルギー効率の向上を図るべく住宅の改修方法を研究する、バース大学、ブリストル大学、カーディフ大学、エクセター大学のGW4連合によるプロジェクト
既存住宅のエネルギー効率とレジリエンスを向上させる革新的なプロトタイプ・バイオベース技術を設計、テスト、実装、モニタリングする。住宅部門は、国の総炭素排出量の約20%を占めており、2050年に使用される住宅の80%はすでに建設されている。つまり、英国のネットゼロ目標を達成するには、国内の既存住宅を改修してエネルギー効率を改善し、炭素排出量を削減することが不可欠である。
■医療機器のより持続可能な利用を目的としたストラスクライド大学とダンディー大学が主導するプロジェクト
医療における持続可能性を向上させる方法を研究する。使い捨ての個人用保護具のプラスチック廃棄物をリサイクルして作る屋外用家具などの製品の設計・開発が含まれる。このプロジェクトでは、廃棄物を削減し、環境に優しく、再利用可能な帽子やガウンなどの手術室用衣類も開発する。
■北アイルランドの廃棄物管理の改善を目的としたアルスター大学主導のコンソーシアムによるプロジェクト
直感で解るような、環境に優しい廃棄物管理文化への国民の意識と関与の向上を図る。このプロジェクトでは、ラスリン島コミュニティと協力して廃棄物管理ソリューションを検討し、その後、北アイルランド、アイルランドの他の地域、さらにはそれ以外の地域にも拡大していく。この研究は、地域の産業と協力して、プラスチック廃棄物の管理、海岸への不法投棄、電子機器の廃棄、持続可能な新素材製造のための原材料としての有機廃棄物の利用など、多様な課題を検討する。
■アングルシー島のグリーン移行をマッピングするケンブリッジ大学のプロジェクト
将来世代がアングルシー島のグリーン移行を描けるよう、コミュニティ・オープン・マップ・プラットフォーム(Community Open Map Platform)を構築する。これにより、地方自治体はグリーン移行をモニタリングする際に、社会的、環境的、文化的価値をシステムやプロセスに反映できるようになる。
[DW編集局]