[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2023/09/04
抄訳記事公開日:
2023/10/04

最先端製造技術プロジェクトに5,000万ポンド強の助成

Over £50 million awarded to cutting edge manufacturing projects

本文:

(2023年9月4日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

5,000万ポンドを超える政府助成金が、急速充電式オートバイや自律走行車など、30の最先端製造技術プロジェクトに提供され、英国が製造業において世界最高の場所としての地位を固める。

「先端推進システム技術センター(APC)」を通じた政府助成金1,100万ポンドが、オートバイ、バス、乗用車などの製品開発の加速を目的とした12の急始動プロジェクトに投入される。これらプロジェクトは、12か月以内に革新的な自動車関連製品を開発するため、産業界のマッチ・ファンディングと併せて総額2,270万ポンドを受け取ることになる。

助成を受けるのは、救急サービス用途で完全動作する急速充電の初期対応バイクを開発するWhite Motorcycle Concepts社、農場の再生可能エネルギーから製造される水素を燃料とするトラクターを開発するDolphin N2社、ゼロエミッションの水素燃料電池電気バス車両の開発を加速させるWrightbus社などである。

自動運転技術の大きな可能性を認識し、コネクテッド・自動運転車センター(CCAV)も、英国企業43社に1,850万ポンドの研究開発助成金を提供する。13のプロジェクトが、第4次産業革命に対応する自動運転技術、製品、サービスを開発し、全国の人やモノの移動方法を変革する。

助成対象企業には、自動運転技術におけるAIの安全性を証明する方法を開発し、自動運転機能の安全性を確保する取り組みを支援するWayve社、街や都市での自動運転機能の開発を進める日産自動車、自律走行車の現実世界での測位方法を変革する革新的な自動車センサーを開発するZero Point Motion社が含まれる。

また、ファラデー研究所は、4つの主要な電池研究プロジェクトに1,900万ポンドを投資し、イノベーションを推進する。このプロジェクトには、電極の新たな製造方法を開発し、電池のコスト削減と性能向上を目指すNextrodeプロジェクト、持続可能性、安全性、コストに関して大きな利点を有する技術であるナトリウムイオン電池の性能向上を目指すNEXGENNAプロジェクトが含まれる。

Innovate UKが実施する「ファラデー・バッテリー・チャレンジ(FBC)」は、地域のスキルニーズに対応することで、英国の電池産業を支援するべく、 主要3大学に320万ポンドの助成を行っている。

[DW編集局]