[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2023/09/05
- 抄訳記事公開日:
- 2023/10/05
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教育・文化交流と次世代リーダー育成に関する米国・ASEAN間の協力
- 本文:
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(2023年9月5日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)
米国は毎年、東南アジアの人々との教育・文化交流支援に7,000万ドル以上を拠出している。2022年にワシントンD.C.で開催された「米・ASEAN特別首脳会議(U.S.-ASEAN Special Summit)」において、バイデン大統領は、次のようなコミットメントを表明し、教育、文化、人と人との絆に対する米国の投資を大幅に拡大してきた。
①YSEALI(Young Southeast Asian Leaders Initiative)の拡大
YSEALIは、米国政府によるリーダーシップ育成・ネットワーキング・プログラムであり、米国と東南アジアの人々の絆の強化と、国境を越えて共通課題の解決に取組むリーダーのコミュニティ育成を目指している。東南アジアの若者からの要望に応え、「市民参加」、「経済的エンパワーメントと社会的起業」、「教育」、「環境問題」、という4つのテーマに焦点を当てている。YSEALIには、米国での専門的・学術的交流、フルブライト大学ベトナム校での地域ワークショップやYSEALIアカデミーでのネットワーク形成とスキル開発、デジタルメディアへの参加、地域の課題に取り組む新進リーダーを支援するYSEALIシーズ・フォー・ザ・フューチャー(YSEALI Seeds for the Future)助成金コンペティションなどがある。国務省は、YSEALIの専門的・学術的交流の機会を2025年までに450から900へと倍増させる予定である。②「10億人の未来イニシアティブ(Billion Futures Initiative)」の延長
東南アジアの学生の米国留学のための助成金事業である本イニシアティブの延長により、第3期参加者は、2023年秋から全米各地の大学で研究を開始する。 2023年度には、フルブライト(Fulbright)およびグローバルUGRAD(Global UGRAD)プログラムを通じて、ASEAN諸国と東ティモールからの学生を対象に90件の追加助成金を提供する。③「フルブライト米国・ASEAN訪問奨学生プログラム(Fulbright U.S.-ASEAN Visiting Scholar Program)」の拡大
国務省は、フルブライト米国・ASEAN訪問奨学生の数を倍増し、2023年度にASEANから米国を訪問する奨学生20名を選抜した。本プログラムは、米国とASEANの協力やASEANの優先事項に焦点を当てた研究プロジェクトを通じて、協力関係を強化することを目的としている。④「米国-ASEAN大学連携イニシアティブ(University Connections Initiative:UCI)」の立ち上げ
国務省は、高等教育パートナーシップの開発に焦点を当てたUCIを発足させた。2023年2月、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナムの指導者25名が米国に集い、持続可能な国際学術パートナーシップの育成を目的とした研修とネットワーキングに参加した。⑤英語研修プログラムの拡大
国務省は、English Language Specialist、English Language Fellow、English Language Virtual Educatorなどのプログラムを通じて、東南アジア全域で対面およびバーチャルの交流を大幅に拡大した。158人の米国人英語指導者が、ASEAN加盟国の英語学習を改善するために、これらプログラムを通じて動員された。⑥「ライジング・リーダーズ(Rising Leaders)」プログラムの立ち上げ
2023年8月、国務省とジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(JHU SAIS)は、ライジング・リーダーズ・プログラムを発足させた。同プログラムは、エネルギーや環境、新興技術、公衆衛生、安全保障といった重要な国際問題に対する理解を深めることを目的とした数週間のリーダーシップ育成プログラムであり、第1期生としてASEANの31人の中堅公務員が参加した。 [DW編集局]