[本文]
-
- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省
- 元記事公開日:
- 2023/09/22
- 抄訳記事公開日:
- 2023/10/05
-
「エクセランス」全46校出そろう 第3次採択発表
- 本文:
-
高等教育・研究省は9月22日、独自の教育や研究活動に取り組む大学を支援する公募プログラム「エクセランス」(ExcellencES)について、第3次公募で採択した14校のプロジェクトを発表した。採択はこれが最後となり、すでに選ばれていた大学と合わせて計46校のプロジェクトが出そろった。投資額は計7億9,865万ユーロとなり、これで国内外から広く人材を引きつける大学拠点作りの態勢が一応整ったことになる。
「エクセランス」は、5か年投融資計画「フランス2030」(FR2030)の一環で行われる、大学の拠点形成支援プログラムの一つで、1校につき1プロジェクトが採択される。FR2030の前身、旧「未来投資プログラム」(PIA)の枠組みで2010年に始まった旧「IDEX」プログラムを刷新する形式で2022年に始まり、46校のうち15校は、旧IDEXとしての採択が引き継がれている。
発表によると、プロジェクト採択を受けた全46校で投資額が最も多いのは、南部プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地域圏のエクス=マルセイユ大学(4,000万ユーロ)で、次いで南西部オキシタニー地域圏のトゥールーズ・ミディ=ピレネー連合大学(3,830万ユーロ)、首都圏のパリ=サクレー大学(3,200万ユーロ)――などとなっている。
なお政府は地域的な分布を強調している。46校のうち、12校は首都圏(イル=ド=フランス地域圏)に集中しているものの、本土の13地域圏全てから最低1校は採択されているほか、本土から離れた海外県・領土からも計3校(南米ギアナ県のギアナ大学、環太平洋の仏領ポリネシア大学、環太平洋のヌーヴェル・カレドニー(ニュー・カレドニア)大学)が選ばれている。
シルヴィー・ルタイヨ高等教育・研究大臣(前パリ=サクレー大学学長)は「採択したプロジェクトはいずれも、社会の付託に応えるとともに、研究イノベーションの世界でわれわれが直面している変革に対応するうえで重要な役割を果たす」とコメントしている。
[DW編集局]