[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー安全保障・ネットゼロ省
元記事公開日:
2023/09/07
抄訳記事公開日:
2023/10/10

政府、Euratom R&Tの代替策に最大6億5,000万ポンドを拠出

Government announces up to £650 million for UK alternatives to Euratom R&T

本文:

(2023年9月7日付、エネルギー安全保障・ネットゼロ省の標記発表の概要は以下のとおり)

政府は本日、「英国核融合戦略(UK Fusion Strategy)」を支援するため、英国の核融合部門の繁栄を支え、国際協力を強化するための一連の野心的かつ最先端の新たな研究開発プログラムを導入する計画を発表した。これは、「欧州原子力共同体研究訓練プログラム(Euratom R&T)」、さらには「核融合エネルギープログラム(Fusion for Energy Programme)」への参加を見送る決定を受けたものである。

このパッケージを実行するため、政府はビジネスケースの承認を条件として、2027年までに最大6億5,000万ポンドを投資する予定である。これは、核融合研究開発プログラムを支援するために2022年11月に発表された1億2,600万ポンドに追加されるものである。代替プログラムの詳細については、秋後半に発表される予定である。

英国は、引き続きEUやその他の国際パートナーとの協力に非常にオープンであり、これはこの新たなプログラムの重要な部分を形成することになる。

新たな核融合研究開発パッケージには以下が含まれる。

・新施設、特に核融合燃料サイクル能力を拡大し、イノベーションを支援するための施設の建設
・核融合戦略を実現するために必要なスキルと能力を開発するための新たな核融合スキルパッケージ
・国際共同プロジェクトを強化するためのさらなる支援
・世界をリードする「球状トカマクエネルギー生産(Spherical Tokamak for Energy Production)」プログラムの推進を含む、核融合の商業化を加速するための措置

EUプログラムへの連携の遅れと推進の方向性を考慮すると、今回の代替アプローチは、世界をリードする核融合部門での雇用創出、投資、成長を促進することにより、核融合戦略を実現する最良の機会を英国に与えるものである。

[DW編集局]