[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2023/09/18
抄訳記事公開日:
2023/10/18

フランス2030:優先研究プログラム「生命の起源の研究:オリジン」を正式に開始

France 2030 : lancement du PEPR Origins, programme de recherche sur les origines de la vie

本文:

(2023年9月18日付、高等教育・研究省(MESR)の標記発表の概要は以下のとおり)

MESRは、優先研究プログラム(PEPR)の一つで、宇宙を探査し地球をよりよく理解するプロジェクトである「オリジン(Origins)」を正式に開始したと発表した。

国立科学研究センター(CNRS)が主導し、7年間で4,550万ユーロの予算を投じて、生命の起源の謎を解明する新たな装置を開発することを主目的としている。太陽系ダイナミクスの専門家であるモルビデリ氏が、本プログラムの共同コーディネーターとなる。

このプログラムは、地球上における生命の起源、他の惑星での出現、発達の可能性を中心的課題としつつ、以下の学際的かつ探索的な研究を行う。

▽太陽系外惑星の特性解明
▽地球内部のダイナミクスと地球の居住可能性との関連の研究
▽有機化学から生命への移行に関する調査
▽産業、健康、環境分野におけるイノベーションの促進

PEPRは、政府の5か年投融資計画「フランス2030」の一環として、加速戦略に資する基礎研究に資金を提供する活動である。技術、経済、社会、環境など、経済と主権に関わる戦略的分野でフランスのチャンピオンを創出することを目指している。

「オリジン」などの探索的なPEPRは、新たな転換を支援することを目指したプログラムである。転換の可能性探求を支援し、国内および欧州の関心分野における科学政策の実施を可能にし、そこから多くの成果を生み出そうとするものである。

[DW編集局]