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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 首相府投資総務庁(SGPI)
- 元記事公開日:
- 2023/09/27
- 抄訳記事公開日:
- 2023/10/30
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フランス2030:政府、5,000万ユーロの数学研究プログラムを発表
- 本文:
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(2023年9月27日付、首相府投資総務庁(SGPI)の標記発表の概要は以下のとおり)
政府は9月27日、5か年投融資計画「フランス2030」の枠組みで、数学分野に10年間で5,000万ユーロを投資する新しいプログラムを始めると発表した。国立科学研究センター(CNRS)主導のもと、原子力・代替エネルギー庁(CEA)を始めとする研究機関や大学などの高等研究機関とともに進められる。
モデリング、シミュレーション、データ処理、数学的な手法やツールの必要性は絶えず高まっており、研究界のみならず、経済・社会などすべての関係者からも必要とされている。背景には、気候変動の理解、生物多様性の進展、伝染病の伝搬、都市計画とモビリティの変革など、主要な課題の解決支援がある。たとえば気候の場合、現場のデータをモデルと比較・分析することにより、気候変動の予測や生物多様性の変化の予測が可能となる。
これらの課題に対処するため、フランスの数学研究は、物理学、生物学、コンピュータサイエンス、地球科学、生態学、人文科学と学際的な協力を行い、イノベーションと技術移転の強化に取り組んでいる。
今回のプログラムは、以下の3つのテーマで構成されている:
1.環境:気候変動、生物多様性の変化、新エネルギーなどの環境問題の新たなモデルの開発・分析
2.生命:地球上の生命全般のネットワークと相互作用に関する問題の把握と管理、および診断法開発・患者モニタリング・病気の早期発見の支援
3.社会:人の移動や物・知識の流通、集団行動、地理、都市計画などの社会的課題の解決 [DW編集局]