[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2023/10/05
抄訳記事公開日:
2023/11/10

英国、主要国と共同で新たな通信連合を結成

UK joins leading nations to form new telecoms coalition and invests £70 million in new future telecoms technologies

本文:

(2023年10月5日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国は、通信のセキュリティ、レジリエンス、イノベーションに関する連携を強化する世界的な連合に参加し、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の基金を通じて国内の次世代通信技術の進歩に7,000万ポンドを投資する。

英国は、オーストラリア、カナダ、日本、米国とともに、サプライチェーンの混乱からサイバー攻撃まで、さまざまな課題に直面した際に通信ネットワークがレジリエンスと適応性を維持できるようにするため、この連合を活用し、最も危機的な局面で接続を維持する国の能力を強化する。

今回発表の「電気通信に関する世界連合(GCOT)」は、研究開発、情報共有、国際展開などの分野での緊密な連携の機会も模索する。これらの取り組みを通じて、GCOTは、産業界の成長機会の拡大や政策立案者、企業、学界間の対話の実現など、いくつかの共通目標を追求しようとしている。

電気通信ネットワークは英国経済にとって極めて重要であり、変化しつつ相互接続が進む世界において、そのレジリエンスとセキュリティを確保することは英国政府の優先課題である。通信市場は本質的にグローバルなものであり、世界の経済大国と協力することで、英国は、世界の通信サプライチェーンの多様化、スキルと業界の専門能力の育成、潜在的なリスクに直面した際のセキュリティの強化に向けた取り組みの最前線にあり続けることができる。

この重要な国内外の課題に対する英国の取り組みを強化するため、英国政府は、「未来通信技術ミッション基金(Future Telecoms Technology Missions Fund:TMF)プログラム」を通じて、次世代通信技術の開発に初回の7,000万ポンドを投資する。新たな電気通信研究に対するこの投資は、英国が6G以降の技術においてリーダーになるのを支援するもので、宇宙ベースのネットワークと地上ネットワークの接続を改善する新技術、データ転送の容量と速度の段階的な変化、クラウド化によるネットワークのエネルギー効率の向上などが含まれる。

[DW編集局]