（2023年 10月12日付、ドイツ連邦教育研究省（BMBF）の標記発表の概要は以下のとおり）

ドイツ技術移転・イノベーション機構（DATI）の設立委員会が活動を開始した。委員会は、科学界、産業界、団体・協会、スタートアップ、連邦州、国際関係機関、議会からの16人の専門家で構成されている。

ベッティーナ・シュタルク=ヴァッツィンガー（Bettina Stark-Watzinger）BMBF大臣は「ドイツでは、これまであまりに多くのアイデアが机の中に眠っていた。これをもっと活用し、企業や人々の役に立てたいと考えている。その中心的な手段となるのがDATIであり、今まさに、設立委員会とともに次の重要な一歩を踏み出そうとしている。設立委員会は、DATIの迅速な立ち上げと運営を支援するものであり、任命された専門家と協力して行くことを楽しみにしている」と述べた。

設立委員会のシュテファン・グロース=ゼルベック（Dr.Stefan Groß -Selbeck）委員長は次のように付け加えた：「DATIは、ドイツの技術移転とイノベーション環境において重要な役割を担っている。委員会として、このプロセスに密接に関与し、特に拠点や経営人材の選出などの重要な課題で貢献していきたい」

DATIは、技術移転とイノベーションの促進において新たな道程に踏み出そうとしている。その目的は、研究成果を迅速かつ効果的に実用化して人々に提供し、ドイツ全土で新たなイノベーションの可能性を解き放つことである。テーマを限定することなく、技術的・社会的イノベーションの双方に対応する革新的で柔軟な助成アプローチを追求するDATIは、各州特有のニーズと能力に基づいて、「単一ソースからの資金提供（Transfer aus einer Hand）」を実現する。

設立委員会は、拠点や経営人材に関する提案を行う任務を負っている。DATIを設立・拡大する際の内容や手続きに関する勧告を行うことも任務の一つである。これらは、BMBFが2022年7月から2023年2月にかけて実施したDATIに関する関係者との協議プロセスにもとづくものである。

[DW編集局]