（2023年10月18日付、英国宇宙庁の標記発表の概要は以下のとおり）

英国宇宙庁は、企業が衛星データや衛星サービスの利点を最大限に活用できるように支援する新規プログラムを開始した。

グローバル衛星サービスは現在、英国経済に3,700億ポンド貢献をする活動を支えており、これはGDPの約17.7%に相当する。宇宙へのアクセス・コストが低下し続け、イノベーションが加速するにつれ、より多くの企業が、画像、接続性、ナビゲーション機能の強化を通じて衛星がもたらす利点を活用する機会を得ている。

「企業向けの宇宙の開放（Unlocking Space for Business）」は、こうした未開拓の利点を英国全土の数百の新たな組織にもたらすことを目的とした18か月のプログラムで、運輸、物流、金融サービスという主要部門に焦点を当てている。

可能性のある領域としては、気候変数の測定や異常気象後の顧客保険請求の検証を改善するための衛星画像の利用、位置追跡や人の移動を支援するための衛星による測位・ナビゲーション、乗務員や乗客が地上のオペレーターや家族との連絡を取り合うための衛星接続などが挙げられる。

「企業向けの宇宙の開放」は、ワークショップ、ネットワーキング・イベント、学習・開発セッション、オンライン資源を提供し、衛星データや衛生サービスがどのような意味を持つか企業が理解するのに役立つ。また、革新的なパイロット・プロジェクト、データ調達、パートナーシップの立ち上げを支援するため、今年後半に総額最大600万ポンドの資金提供に応募する機会も提供する。

[DW編集局]