[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2023/10/16
抄訳記事公開日:
2023/11/16

BMBF大臣:ウクライナの研究集約型の科学研究体制構築を支援

Stark-Watzinger: Wir unterstützen die Ukraine gezielt bei einem forschungsstarken Wissenschaftssystem

本文:

(2023年 10月16日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

ウクライナに「ドイツ・ウクライナ共同卓越研究拠点」の設立を目指す助成ガイドラインにもとづき、2024年以降に設立予定の4つの「卓越研究拠点(Exzellenzkerne)」が選定された。

ベッティーナ・シュタルク=ヴァッツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は「ドイツは、軍事面でも非軍事面でもウクライナの側に立っている。4か所の「ドイツ・ウクライナ共同卓越研究拠点」の設立により、我々はウクライナに対して、現代的で研究集約型の科学研究体制の構築と、経済や社会への機能的な技術移転のための的を絞った支援を提供する。これはウクライナの復興への重要な貢献でもある。BMBFは今後4年間で、これらの研究拠点に、最大1,100万ユーロを提供する。卓越研究拠点は、国際的に一流の研究者が率いる、ウクライナの将来の科学的卓越性の中心となる」と述べている。

4か所の「ドイツ・ウクライナ卓越共同研究拠点」の概要は以下のとおり。

▽EUU20(リヴィウ):20世紀のドイツ・ウクライナ史とヨーロッパ史を研究する。
▽CENtR(リヴィウ):天然物の研究を行い、新たな感染症治療薬の発見と医学的利用に焦点を当てる。
▽GU-QuMat(キエフ):新たな量子材料の探索と、将来の技術プラットフォームとしての機能化に焦点を当てる。
▽PLASMA-SPIN-ENERGY(ハリコフ):プラズマ技術をスピントロニクス部品の製造に活用し、次世代の電子デバイスの創出を目指す。

卓越研究拠点の選定は、専門家の支援の下、競争的なプロセスで行われた。選定プロセスは、コンセプトフェーズ(18ヶ月)と実装フェーズ(4年間)からなり、すでに終了したコンセプトフェーズでは、12の拠点候補が選ばれ、コンセプトの開発に、1プロジェクトあたり、最大10万ユーロが提供された。

最終選考会議の結果、4つの卓越研究拠点が選定され、2024年から4年間、各拠点に約250万ユーロ(該当する場合はさらに20%のプロジェクト手当)の資金が提供される。

[DW編集局]