（2023年11月4日付、中国科学院先端科学局の標記発表の概要は以下のとおり）

中国科学院は11月3日、基礎研究活動推進年次会議を開催し、基礎研究に関する習近平総書記の一連の重要指示の精神を貫徹し、「基礎研究十カ条」の重要任務の進捗状況を総括し、問題点を分析するとともに、基礎研究活動をさらなる段階へと押し上げ、新たな成果を納めることを確認した。侯建国中国科学院院長・共産党組織書記が会議に出席し、演説を行った。

会議では、先端科学局が、「基礎研究十カ条」実施以来、重点分野配置の最適化、テーマ選定メカニズムの改革、重点研究室の再編、人材育成の強化、共同研究の推進など、基礎研究活動の強化が大きく進展しており、次のステップを検討していくとの報告がなされた。参加者は、基礎研究活動のさらなる強化について意見交換を行った。

侯建国院長は、次のように指摘した。「中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平総書記を核心とする党中央は、基礎研究活動を重視し、一連の重要な政策を決定、実施してきた。科学院は、習近平総書記の重要指示の精神と党中央の要求を貫徹し、国家戦略科学技術力の使命に立脚し、国の戦略的ニーズと科学フロンティアの重要課題に焦点を合わせ、戦略志向の体系的基礎研究を推進し、さらに多くの重要な独創的成果を生み出すよう努力し、ハイレベルの科学技術自立自強の使命を自覚して取り組まねばならない」

侯建国院長は次のように強調した。「基礎研究十カ条」を貫徹し、基礎研究チーム、人材、成果の審査・評価メカニズムを改善し、「４つの率先」と「２つの加速と１つの努力」の要求に基づき、科学者が果敢に難題に挑戦するよう支援・奨励しなければならない。ハイレベルな科学研究機器の開発、科学技術のインフラやプラットホームの構築などのハード面の支援強化、戦略的コンサルティングや文献調査などのソフト面の強化など、基礎研究に最も効果的な支援を提供しなければならない。ハイレベルな基礎研究人材の育成を引き続き強化･拡大し、基礎研究チームの質とイノベーション能力を向上させ、資源の配分を絶えず最適化しなければならない。国際交流・協力を強化し、さらに多くの影響力のある基礎研究協力プロジェクトや交流活動を積極的に計画・組織しなければならない」

侯建国院長はまた次のように強調した。「党の全面的指導を堅持・強化し、古参科学者の精神を受け継ぐとともに新時代の科学者精神を発揮し、研究者は「冷たいベンチ」に甘んじて座り、懸命に働き、科学技術の高地を占拠することを核心的任務とし、「基礎研究十カ条」を確実に推進し、ハイレベルの科学技術自立自強と科学技術強国建設の実現を加速するために強力な支援を提供しなければならない」

[DW編集局]