[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2023/11/09
抄訳記事公開日:
2023/12/08

NSF、「国家AI研究リソース」のパイロットプログラムを開始

NSF and partners kick off the National Artificial Intelligence Research Resource Pilot Program

本文:

(2023年11月9日付、国立科学財団(NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

11月7日、連邦政府機関、大学、民間企業からの代表がNSFに集まり、「国家人工知能研究リソース(National Artificial Intelligence Research Resource:NAIRR)」のパイロットプログラム設計を開始する会合が開かれた。NAIRRは、米国の研究者を、信頼できるAIリソースや、AI研究・発見を促進するために必要な計算や、データ、ソフトウェア、トレーニング、教育のリソースにアクセスできるようにする、共有の国家研究インフラとして構想されている。10月30日、バイデン大統領は大統領令14110号に署名し、NSFに対し、責任あるAI研究と米国のAI研究コミュニティ、特に学界と中小企業の研究者に対する連邦政府の支援を迅速化するため、連邦政府と民間部門を結集してNAIRRパイロットプログラムを開始するよう指示していた。

会合では、NAIRRパイロットプログラムを通じて利用可能となるリソースや専門知識の提供予定者からの知見が共有された。参加者は、AI研究の推進とアクセスの民主化というパイロットプログラムの2つの目的について、また、既存リソースやベストプラクティスを迅速に活用する方法について議論した。

なお、NAIRRパイロットプログラムの計画は、NSFと大統領府科学技術政策局(OSTP)が共同議長を務めるタスクフォースによる2年間の協議プロセスを経て策定された、2023年1月に大統領と議会に提出された実施計画に基づいている。 また、本パイロットプログラムは、先の大統領令でNSFに課せられた任務のひとつに過ぎず、今後、NSFは、プライバシー保護強化技術(PETs)の開発、展開、規模拡大を推進する専門の研究調整ネットワークの創設を含め、PETsの開発を推進するよう指示されている。

[DW編集局]