[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2023/11/15
- 抄訳記事公開日:
- 2023/12/15
-
技術産業の公正な競争を確保するためのデジタル市場法案の修正案
Changes to Digital Markets Bill introduced to ensure fairer competition in tech industry
- 本文:
-
(2023年11月15日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
デジタル市場・競争・消費者法案(Digital Markets, Competition and Consumers Bill)では、英国が新技術への投資と革新に最適な場所であり続けることを確保しながら、デジタル業界における競争を巡る懸念に対処するため、的を絞った適切な規制制度を新たに導入するものである。
この法案の中心となるのは、デジタル市場規制に対する新たなアプローチであり、競争・市場局(CMA)が競争を促進するために迅速かつ柔軟に介入できるようにするものである。
政府がこのほど提出した修正案により、すべての規制上の決定(制裁金を除く)に対する控訴手続きは、司法審査の原則に基づいて維持されることになる。これは、技術企業であれば、このプロセスを通じて比例原則を理由に規制上の決定に異議を唱えることができることを意味する。
このアプローチにより、CMAは活気のあるデジタル市場で最も強力な企業に対し、法的異議申し立てによってこの体制が法廷での行き詰まりをやむなしとするのではなく、規制当局と協力して競争を継続的に維持するよう奨励することが可能になる。これは、CMAが常に比例原則を保って行動し、消費者にとって最良の結果をもたらす可能性が最も高い介入を模索することを保証する、さらなる動機付けとしても機能する。
この法案に基づき、特定の企業には数百億ポンドに及ぶ制裁金が科せられる可能性がある。これらの巨額の制裁金が、厳格な抑制と拮抗によって確実に均衡がとれるようにするため、これらの企業は今後、「自らのメリットに基づいて(on their merits)」これらの決定に異議を唱えることができるようになる。これらの変更により、企業は決定された制裁金のみならず、決定に至るまでのプロセスに関しても異議を申し立てることができるようになる。
この法案はまた、規制当局は、それが適切であり、十分な根拠がない限り、企業に対して行為要件や競争促進介入を課すことはできないことも明確にしている。
[DW編集局]