（2023年11月9日付、高等教育・研究省（MESR）の標記発表の概要は以下のとおり）

シルヴィー・ルタイヨMESR大臣とブラジルのカミロ・サンタナ教育大臣は11月9日、パリで会談し、両国の大学間の協力が両国国民の絆を深めるために重要であるとの認識で一致した。両大臣は、さまざまなハイレベル会合を通じた両国の戦略的パートナーシップの再開を歓迎するとともに、大学および科学界の協力は二国間関係の構築において優先されるべき柱であると強調した。

両大臣は、長年にわって両国の大学間の交流が大規模に実施されてきたことを踏まえ、複数学位制度と共同指導に関する高等教育機関間の協定、科学プログラム「高等教育職員の能力開発に関する調整/ブラジルとの大学および科学界の協力の評価に関するフランス側委員会（CAPES-COFECUB）」および「サンパウロ大学-ブラジルとの大学および科学界の協力の評価に関するフランス側委員会（USP-COFECUB）」、「仏農業・食料主権省と間で行われる農学セクターに属する工学系学生（BRAFITECおよびBRAFAGRI）のCAPESでの交流プログラム」は、二国間文書として特筆に値するとした。

両大臣は、両国関係の対称性を高めるため、フランスの学生や研究者のブラジルにおける存在感を高める必要性を認識し、大学間の交流をより活発化する必要性を強調した。この関係で両大臣は、環境や保健分野を含む、地球規模での持続可能な開発のための戦略的分野に焦点を当てた、博士課程学生の新たな交流プログラムの開設を歓迎した。

両大臣は、オープンサイエンス、アマゾン、高等教育の国際化政策などの問題について、具体的な対話を行うことに関心を表明した。

最後に、両国の主要な高等教育機関、研究機関、資金提供機関からの参加者とともに、大学および科学界の協力を強化するためのブラジル・フランス科学技術戦略合同委員会の設立を発表した。ブラジル側では、教育省と科学技術イノベーション省が参加するよう招請される。

[DW編集局]