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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家科学審議会(NSB)
- 元記事公開日:
- 2023/11/16
- 抄訳記事公開日:
- 2023/12/21
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科学工学分野における「失われた数百万人」に関する新報告書
New report shows we must do more to include “Missing Millions” in science and engineering
- 本文:
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(2023年11月16日付、国家科学審議会(National Science Board:NSB)の標記発表の概要は以下のとおり)
NSBが本日2024年科学・工学指標の一部として発表した報告書「科学工学における高等教育(Higher Education in Science and Engineering)」によると、2012年から2021年にかけて、米国の高等教育機関における理工系学位授与者数は、すべての学位レベルで、また黒人・アフリカ系およびヒスパニック・ラテン系の学生グループで増加した。一方、アメリカインディアンやアラスカ先住民については、2021年の授与者数は2012年よりも減少した。本報告書は、NSBの指導の下、国立科学財団(NSF)の国立科学技術統計センター(NCSES)が作成したものである。
NSBの「ビジョン2030」は、女性や過小評価されてきたグループが米国の科学・工学分野においてより大きな割合を占め、国家のSTEM人材ニーズに応えられるよう「失われた数百万人(Missing Millions)」へのアプローチの緊急性を強調している。本報告書は、米国がこの目標に向けてどの段階にあるかを示す他、科学分野、学位レベル、人口動態、教育機関の種類、国内外への留学状況ごとの傾向を報告し、マイノリティ支援機関、教育機関の分布、高等教育の費用、学生の借金などの問題も網羅している。
ハイライトのいくつかは以下のとおり。
■科学・工学分野の学位授与数は、COVID-19流行中も漸増傾向を維持したが、博士号授与数は2020年から2021年にかけてわずかに減少した。
■増加の大半は、工学とコンピュータ・情報科学におけるものであった。
■女性による学位取得の割合は、2021年現在、農学・生物科学、複合的・学際的科学、心理学、社会科学で50%以上だが、工学やコンピュータ・情報科学などでは依然として低い。 [DW編集局]