（2023年 11月20日付、ドイツ連邦教育研究省（BMBF）の表記発表の概要は以下のとおり）

BMBFは本日、ロボット工学の研究に関する行動計画を発表した。BMBFは、これに基づいて、「研究とイノベーションのための未来戦略」と、「人工知能（AI）行動計画」を実施する。

シュタルク=ヴァッツインガー（Bettina Stark-Watzinger）BMBF大臣は、次のように述べた：

「AIは、21世紀のキーテクノロジーであり、ロボット工学は、その頂点である。特にドイツにとって、AIのロボットシステムへの統合は、大きな可能性と無数の機会を秘めている。「ロボット工学研究行動計画」により、強みを踏まえて、戦略的に資金助成を行う。ドイツがイノベーション拠点として強化され、経済の成長と繁栄も促進される。行動計画の中核となるのは、新たな分散型の「ドイツロボット工学研究センター・（Robotics Institute Germany）」である。有力な国内のロボット工学研究の拠点をネットワーク化し、的を絞った職業教育と継続教育のための措置によって、能力を発掘・向上させたい。BMBFは、ロボット工学研究に年間4,000万ユーロ以上を拠出する」

AIベースのロボット工学による業界横断的で柔軟な自動化は、今後の競争力の確保・強化に不可欠である。ロボットの市場規模は、2030年に2,600億ユーロに拡大すると推定され、他の産業分野への波及効果も期待される。とりわけ同領域のロボット工学は、その応用範囲が劇的に拡大している。たとえば、未整備の環境での複雑な課題を、単独または人間との連携によって行うスマート・システムが実現する。

BMBFは、ロボット工学の基礎技術と応用の研究に、年間4,000万ユーロ以上を助成している。プロジェクトは、AIベースのロボット工学アルゴリズムや革新的なセンサーから、熟練工向けのインテリジェントロボット、さらに介護者や救護ロボットの負担を軽減するサービスロボットまで、多岐にわたっている。

[DW編集局]