[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
フラウンホーファー協会(FhG)
元記事公開日:
2023/11/13
抄訳記事公開日:
2024/01/05

FhG、DESY、HGF、EMBL:連携強化のための覚書に署名

Fraunhofer, DESY, Hereon und EMBL unterzeichnen »Memorandum of Understanding« für engere Zusammenarbeit

本文:

(2023年 11月13日付、フラウンホーファー協会(FhG)による標記発表の概要は以下のとおり)

FhG、ドイツ電子シンクロトロン(DESY)、ヘルムホルツ協会(HGF)、欧州分子生物学研究所(EMBL)は本日、ハンブルクで覚書に署名した。この覚書により、4つの研究機関は、それぞれの能力とインフラを結集し、研究と産業で付加価値を創出する協働計画を確認した。

各機関のコメントは以下のとおり:

FhGのアクセル・ミュラー – グレーリング(Prof. Axel Müller-Groeling)教授:経済的・社会的課題に対応しなければならない時代には、個々の研究機関の枠を超えて、能力、インフラ、知識を結集し、計画的かつ的を絞った方法でイノベーションを実装することが不可欠である。

DESYのアリク・ヴィルナー(Dr. Arik Willner)技術役員:今回の連携覚え書きは、DESYの分析能力が基礎研究だけではなく、産業問題にも関連し、イノベーションに大きく貢献できることを示すものである。

HGFのマティアス・レハーン(Pro. Mathias Rehahn)科学ディレクター:FhGとの緊密な協力を通じて、X線源(PETRA III)および中性子源(FRM II)の施設の使用に関する専門知識と、FhGの産業研究における経験を組みわせることができる。

EMBLのマティアス・ヴィルマンス(Prof. Mathias Wilmanns)ハンブルク事務所長:他の3機関との緊密な協働により、EMBLの「Molecules to Ecosystems(分子からエコシステムまで)」プログラムの新たな機会が拓かれることを確信している。社会の最大の課題に対する解決策を特定することを目的として、変化する状況下で生命の分子基盤を探求していく。

4機関の連携では、研究・産業の技術力と競争力の強化を目的として、基礎研究と応用研究の重要課題に取り組む。DESY、HGF、EMBLとの連携により、FhGはX線ベースでの分析にオーダーメイドでアクセスし、現在の産業界の要請に最適に応えることができる。一方DESYと拠点パートナーは、独自のプロジェクトや共同プロジェクトを通じて、分析ポートフォリオを拡大し、FhGの蓄積データとデータ評価の広範なポートフォリオを活用することができる。さらにFhGは、分析手法とポートフォリオを産業界に共同で販売するための基礎となる、実用指向の問題提起を行なう。

当初は、合計25のFhGの研究所がDESY、HGF、EMBLの専門家と協働する予定である。

[DW編集局]