[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2023/11/29
抄訳記事公開日:
2024/01/10

MESR、公的研究によるソフトウェア作成の現状を報告

Présentation du rapport sur l'état des lieux des logiciels issus de la recherche publique française : une richesse de la production dans toutes les disciplines

本文:

(2023年11月29日付、高等教育・研究省(MESR)の標記発表の概要は以下のとおり)

2023年春、MESRは、公的研究機関のソフトウェア設計者を対象に研究用ソフトウェアの作成と活用の現状を調査した。リストアップされた1331件の目録が本報告書の基礎となった。

2022年2月21日付法律第2022-217号第163条は、高等教育機関、公的研究機関等が実施した研究から生じ、それらの機関が所有するフリーソフトウェアの作成および活用に関する報告書を議会に提出することを求めている。

研究ソフトウェアは、科学の特定のニーズを満たすために開発され、科学者や研究機関によって、または国際的なレベルで設計、維持、使用されている。検索ソフトウェアは、ツールであるとともに研究結果や研究対象でもあり、複数の役割を持っている。

この目録によると、ソフトウェア作成はコンピュータサイエンスだけでなく、すべての科学分野で活発に行われており、半数以上は開発に9年以上を要している。全開発チームのうち77%は平均11人の研究者が作成に携わる体制となっており、また36%のケースで100人以上のユーザーがいる。フランスは、国際的にも(国外ユーザーの62%)、社会経済分野でも強い影響力を持っている。

ソフトウェアの多くはライセンスフリーで配布され、10%が専有ライセンスで配布されている。また商用目的で開発されるソフトウェアのうち、23%が、技術的な核心にあたる部分がオープンとなっていて誰にでもアクセスできる状態にされている。

本報告書は、全ての分野の研究からソフトウェアが豊かに作成されていること、その自由な利用がさまざまな経済的価値を生み出していることを示している。

本調査は、MESR研究イノベーション総局が主導し、リール大学ピエール・ブーレ副学長に委託され、MESRの関係局および関係研究機関等の代表者で構成される運営委員会が監修した。

[DW編集局]