[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構(UKRI)
- 元記事公開日:
- 2023/11/27
- 抄訳記事公開日:
- 2024/01/10
-
秋季財政報告で示されたイノベーションの道筋への取り組み
Commitments to the innovation pathway made in the Autumn Statement
- 本文:
-
(2023年11月27日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)
財務大臣の秋季予算計画を受けて、Innovate UKは工学・物理科学研究会議(EPSRC)と協力し、以下の投資を通じて英国のイノベーション・エコシステムに対して、1億4,500万ポンドを追加投資する。イノベーション文化を育む取り組みを強化することで、Innovate UKはこれらの最先端のプロジェクトや重要なコラボレーションを活用・実施し、経済成長を促進することができる。
■ 英国のバッテリー製造能力を拡大するUKRIの「ファラデー・バッテリー・チャレンジ(Faraday Battery Challenge)」に対する5,000万ポンドの投資
研究開発から工業化まで、英国の世界的水準のバッテリー能力に投資する。これには、英国バッテリー工業化センター(UK Battery Industrialisation Centre)の開発施設の強化、新たな化学物質や将来のバッテリー技術の商品化能力の強化、リチウムイオン・ソリューションのノウハウの構築、新たなイノベーションのスケールアップが含まれる。
さらに、先進材料バッテリー工業化センター(Advanced Materials Battery Industrialisation Centre)は、ウェスト・ミッドランド地域と北東部の能力を活用して研究室での研究と商業生産の間のギャップを埋める、世界的水準のバッテリー材料のスケールアップ施設である。
■ 健康的な生活、デジタル・技術、ネットゼロなどの高成長分野におけるカタパルト(Catapult)の活動と能力の強化に5,000万ポンド
以下の投資が含まれる。
・次世代の風力タービン発電機と革新的なエネルギー貯蔵システムの電気試験を可能にする洋上再生可能エネルギー・カタパルト(Offshore Renewable Energy Catapult)に880万ポンド
・次世代のデジタル化および自動化された高度な治療薬製造技術を開発する細胞・遺伝子治療・カタパルト(Cell and Gene Therapy Catapult)に500万ポンド
・バース・ブリストル・サイエンスパークにある化合物半導体アプリケーション・カタパルトの未来電気通信ハブの拡張(Expansion of the Compound Semiconductor Application Catapult’s Future Telecoms Hub)を通じた未来の電気通信に400万ポンド
・空港間接続リビング・ラボ(Connected Airport living lab)を通じて未来のエア・モビリティ(Future of Air Mobility)の開発推進する都市連携カタパルト(Connected Places Catapult)に270万ポンド
・製造業と建設業を支援する高価値製造業カタパルト(High Value Manufacturing Catapult)主導のネットゼロ・産業変革資本とプロジェクトに2,700万ポンド
・高価値製造業カタパルトの一部であり、さまざまな公共建築物の強化オートクレーブ養生気泡コンクリートの状態を迅速に特定・定量化する新技術を開発する製造技術センター(Manufacturing Technology Centre)に150万ポンドこれは、英国での代替プログラムの量産ソリューションの開発につながる。■ 英国全土の基盤産業と専用ハブ・研究機関・センターの追加支援に4,500万ポンド
・基盤産業変革チャレンジ(Transforming Foundation Industries Challenge)を通じた、基盤産業持続可能コンソーシアム(Foundation Industries Sustainability Consortium)への2,000万ポンド。コンソーシアムは、英国のイノベーション戦略の一環として、イノベーションの実用化の実現に不可欠な基盤産業の研究規模拡大の障壁に対処するため、5つの卓越技術拠点を結集する。
・英国の戦略的優位性が確立されている領域(量子技術、人工知能、電気通信、材料科学)の重要基盤構造に2,500万ポンドを投資 [DW編集局]