[本文]

国・地域名:
韓国
元記事の言語:
韓国語
公開機関:
科学技術情報通信部(MSIT)
元記事公開日:
2023/11/30
抄訳記事公開日:
2024/01/15

2023年韓国-ASEAN優秀科学技術イノベーション賞授賞式の開催

한-아세안 신진과학자 육성을 통한 과학기술 협력 기반 강화

本文:

(2023年11月30日付、科学技術情報通信部の標記発表の概要は以下のとおり)

韓国科学技術情報通信部は、2019年より韓国-ASEAN優秀科学技術イノベーション賞を設けている。同賞は、将来性が高く、今後韓国と共同研究を行っていく意志の強いASEAN若手研究者を発掘し、韓国-ASEAN諸国間の科学技術協力基盤を強化することを目指して設けられたものであり、今年第5回を迎えた。同賞には、ASEAN諸国出身で博士学位取得後5年未満の優れた若手研究者が毎年多数応募しており、受賞者は韓国-ASEAN間の架け橋の役割も果たしている。例えば、第2回受賞者ローレンス・リムジュコ(Lawrence Limjuo:フィリピン、アテネオ・デ・ダバオ大)と第3回受賞者ヤンウェイ・ラム(Yanwei Lum:シンガポール、シンガポール国立大)は、今年9月に開催された第5回韓国-ASEAN STIワークショップのパネラーとして参加した。

同賞にはNext ASAN InnovatorとASEAN ROK STI Pioneerの二部門がある。Next ASAN Innovatorの応募資格は、研究力が高くASEANメンバー国で推薦を受けた者である。ASEAN ROK STI Pioneerの応募資格は、韓国で博士学位課程に在籍した経験か韓国の研究者と共同研究を行った経験があり、韓国の教授の推薦を受けた者である。

今年のNext ASEAN Innovatorはベトナム国籍のシンガポールA*STAR新素材工学研究所ソン・タン・ハ(Son Tung Ha)研究員が、ASEAN ROK STI Pioneerはインドネシア国籍のインタン・ロザリナ・スヒト(Intan Rosalina Suhito)シンガポール国立大学研究員が受賞した。ソン・トン・ハ研究員は、ナノ光学分野でSCI論文を多数執筆し、レーザー冷却関連の特許を所有するなど、応用物理学分野の研究を活発に行ってきた。インタン・ロザリナ・スヒト研究員は、バイオセンサー分野のSCI論文を多数執筆し、幹細胞関連の特許を所有するなど、医生命工学分野で頭角を現してきている。同研究員は、2022年に韓国カトリック大学と行った共同研究に基づいて代表論文を出版したが、その後も引き続き韓国との共同研究に参加している。

科学技術情報通信部はこのほど、「第5回韓国-ASEAN優秀科学技術イノベーション賞授賞式」にあわせて「2023年韓国-ASEAN科学技術イノベーション教育訓練プログラム」も開催した。同プログラムは、「韓国国家イノベーションシステム:過去、現在、未来と科学技術イノベーションのための人的支援」をテーマとし、11月27日から12月1日まで開催された。プログラムに参加したASEAN10か国の科学技術政策関連公務員・専門研究者計18名は、韓国の政策担当者と議論を行い、科学技術研究の第一線を見学した。プログラム参加者は、韓国とASEAN諸国が未来志向的な科学技術イノベーション協力関係を築くための架け橋の役割を果たすものと期待されている。

[DW編集局]