[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦外務省、連邦経済・気候保護省(BMWK)、連邦経済協力開発省(BMZ)、連邦環境省(BMUB)
元記事公開日:
2023/12/06
抄訳記事公開日:
2024/01/16

ドイツの気候外交政策戦略

Emissionen senken, global handeln, Chancen ergreifen: Die Klimaaußenpolitikstrategie der Bundesregierung

本文:

(2023年12月6日付、連邦外務省、連邦経済・気候保護省(BMWK)、連邦経済協力開発省(BMZ)、連邦環境省(BMUB)の標記発表の概要は以下のとおり)

ドバイで開催されている世界気候変動会議COP28に合わせ、ドイツ政府は気候外交政策戦略を閣議決定した。これは、各省庁の気候政策の目標や対策をまとめ、優先順位を定め、気候外交政策における一貫した政府の行動を示すロードマップとなるものである。この種の戦略としては世界で最も包括的なものである。

同戦略では、ドイツの行動計画をパリ協定と明確に整合させている。最大の目標は、気候危機の最悪の事態を防ぎ、将来の繁栄と安全を確保するために、世界を1.5℃目標達成の道筋に乗せることである。この戦略では、省庁横断の優先事項を設定するだけではなく、地球規模の気候にやさしい産業を推進するための、具体的な行動分野と手段も定義している。ドイツが国際的な気候保護対策をリードし、信頼でき連帯に基づくパートナーであることを世界に発信するメッセージでもある。

ベアボック(Annalea Bearbock)連邦外務大臣:「グローバルな規制の枠組みが、多国間主義の強化に貢献するようますます圧力に晒されている世界において、もはやG7対G77ではなく、気候危機を防ぎ、世界により多くの正義が生まれるよう、多くの国々との協力を進めたい」

ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣:「国際法に違反するロシアのウクライナ侵攻は、安全で気候中立かつ費用対効果の高いエネルギー供給が、気候危機への対策だけではなく、内外の供給の安全保障をより強固なものとし、世界の恵まれない地域が新たな価値を創造し、より社会的に公正な発展を実現するためにも重要であることを示している。これは、気候外交政策の指針の一部にもなっている」

シュルツェ(Svenja Schulze)BMZ大臣:「ドイツのエネルギー転換の成功は、パートナー国の状況にも左右される。一方、他の国々で気候保護が成功するために、我々にできることも多々あり、BMZは、グローバルなパートナーシップに貢献し、政治的コミットメントを拡大して行く」

レムケ(Steffi Lemke)BMUB大臣:急速に進行する気候危機がもたらす大きな課題に対応するためには、世界的に強力なパートナーが必要であり、一貫した気候保護と気候対策を、生物多様性の保護や環境汚染対策と組み合わせて考える必要がある。BMUBは、気候外交政策戦略に従い、パートナーと協力して包括的な気候保護に取り組む」

[DW編集局]