[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2023/12/14
- 抄訳記事公開日:
- 2024/01/19
-
英国のデータストレージ保護を強化するセキュリティ対策の強化
Security measures strengthened to bolster UK data storage protections
- 本文:
-
(2023年12月14日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
英国で運営されているデータセンターは、英国政府が策定した新たな計画に基づき、サイバー攻撃や異常気象などの潜在的な障害からデータを守るため、より厳格なセキュリティとレジリエンス対策が求められることになる。
国のデータの保護を強化する一連の新たな法律により、データセンター事業者には、セキュリティとレジリエンスを強化する適切な措置を確実に講じるための最小限の要件が義務付けられる。また、データセンターに依存する企業やサービスを障害から守り、依拠とするデータへのアクセスを中断・侵害する重大事象のリスクを低減することになる。
データセンター事業者が有害事象を業界内に周知し、脅威や危険に対するリスク軽減を保証・テストすることを求める新たな調整機能も検討されている。この動きは、英国に対するリスクを適切に特定して対処できるよう、情報の透明性向上と産業界・政府間の協力促進を目的としている。
データセンターは英国経済において重要な役割を担っており、重大なセキュリティ問題は個々の企業だけでなく国全体に影響を与える可能性があるため、今回の計画は、データセンターが国益に沿って運営されることを保証するものである。そのため政府は、データセンターの一部を国家の重要基盤構造として指定することも検討している。
データ センターは、企業データベース、顧客記録、Webサイトのコンテンツ、その他、現代のビジネスやオンライン・サービスの運営に不可欠な重要情報など、大量のデジタル情報を保存、管理、処理するために設計された施設である。英国の全企業の約28%がデータセンターのサービスを利用している。
[DW編集局]