[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2023/12/08
抄訳記事公開日:
2024/01/23

BMBFの中間報告

Halbzeitbilanz des Bundesministeriums für Bildung und Forschung

本文:

(2023年12月8日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

BMBFは、教育・研究の分野で重要なプロジェクトを進めているが、機会を創出し、進歩を可能にし、自由を確保すること、これらがBMBFの課題であり、共通の目標でもある。

BMBFのプロジェクトは、3つの優先分野、すなわち教育による進歩、イノベーションと技術移転、そして未来のエネルギーに焦点を当てている。BMBFは、自身を「機会を創出する省」と位置付け活動している。

ドイツには十分な教育を受けた若者が必要であり、そのために教育や職業教育訓練、継続教育を強化している。

産業競争や重要技術をめぐる国際競争が激化する中、さらに繁栄していくためには、アイデアをイノベーションに変え、社会に還元していかねばならない。ドイツは、人工知能(AI)、量子技術、バイオテクノロジー、水素、核融合などの主要技術を理解し、開発し、生産する必要があり、また常に未来のエネルギーにコミットしていかねばならない。

最重要プロジェクト:

1)教育機会の均等化プログラム:教育の進歩を再確認し、より平等な教育機会を確保したい。
2)BAföG改革:2022/23年度冬学期に第27次BAföG(個々の適性に合った教育を促進するための連邦法)改正を実施し、受給者の所得基準、助成額、年齢制限を大幅に引き上げた。第28次改正により、恒久的な緊急措置を追加した。3)職業教育訓練エクセレンス・イニシアチブ: 熟練労働者の不足に対して、職業教育訓練を一層可視化し、さらに強化していく。
4)金融リテラシー:金融教育の状況を改善するため、金融教育戦略を策定した。
5)AI:既存の基盤の強化、特にコンピューティング・インフラ、データ・インフラ、熟練労働者の基盤を強化している。
6)SPRIND(飛躍的イノベーション機構)自由法:連邦政府機関を不必要な束縛から解放した。7)DATI(ドイツ技術移転・イノベーション機構)パイロットプログラム:DATIパイロットの経験とアイデアは、DATIのコンセプトに直接貢献している。
8)核融合エネルギー研究:核融合に関するBMBFのポジション・ペーパーと核融合研究助成プログラムにより、野心的で、イデオロギーにとらわれず、自由なテクノロジーを用いて、良いスタート地点を活用する道を切り拓いている。
9)国家水素戦略と研究助成:政府は、国家水素戦略で、2030年までに少なくとも10GWの電解容量を実現するという野心的な計画を発表している。BMBFは水素リーディング・プロジェクトだけで、7億ユーロ以上を投資し、水素基本プロジェクトへの長期にわたる資金提供をさらに発展させ、新技術を用いてイノベーションの繋ぎ役である水素の活用拡大を一貫して計っていく。

[DW編集局]