[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2023/12/08
抄訳記事公開日:
2024/01/24

EU各国、研究人材の誘致と維持に向けた取り組みに合意

EU countries agree on steps to attract and retain research talent

本文:

(2023年12月8日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)

EU加盟国は本日、研究者のキャリアをより魅力的なものにし、研究者の労働環境を改善する措置について合意した。

欧州において研究、イノベーション、起業に携わる人材を誘致し確保する欧州枠組みに関する提言の最終文書に関して、EU理事会が政治的合意に達したことは、欧州研究圏(ERA)を強化する重要な要素であり、2022-2024年ERA政策アジェンダ(ERA Policy Agenda 2022-2024)上の最優先の施策に沿っている。

これは2023年7月13日の欧州委員会の提案に続くもので、一連の措置は、アカデミア、企業、産業界、行政を含むあらゆる分野の研究者の労働環境の改善を促進する。

EU理事会提言と新たな研究者憲章(Charter for Researchers)は、若手およびキャリア初期の研究者に重点を置き、エンプロイアビリティ(雇用可能性)とキャリアを促進し、より多くの学生や卒業生を研究キャリアに引き寄せる措置や奨励金の恩恵を確実に受けられるようにするものである。本文書はまた、欧州を世界中の人材にとって魅力的な場所にするための基盤を築くものであり、これはあらゆる社会的課題に対応し、国際舞台における欧州の競争力を高めるために極めて重要である。

すでにいくつかの手段が、すでに展開されているか、今後数か月以内に開始される。これには、研究者のためのワンストップショップとなるERA人材プラットフォーム(ERA Talent Platform)であるEURAXESS、研究・イノベーションのキャリアに関する調査機構、流動する研究者のための重要な退職給付ソリューションであるRESAVER、が含まれる。さらに、欧州委員会は最近、相互学習演習の開始を発表、加盟国はより適切な研究キャリアを支援するべくグッドプラクティスを共有できるようになる。Horizon EuropeのWIDERAの一環で現在策定され、2024年に予定されているパイロット公募も、早期キャリア研究者の労働条件と雇用適性の改善を目的として、参加機関のレベルにおいてさまざまな分野の官民関係者間の協力を促進することで重要な役割を果たすことになる。

[DW編集局]