[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2023/12/14
抄訳記事公開日:
2024/01/29

デジタル・量子技術のスタートアップに対する画期的な支援

Groundbreaking support for digital and quantum technology start-ups

本文:

(2023年12月14日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国のデジタル・量子技術のスタートアップに特化した2つの先駆的な企業支援プログラムが、最初の参加企業公募を開始した。科学技術施設会議(STFC)は、高度なデジタル・量子技術を開発するスタートアップを支援するべく企画された2つの企業インキュベーション・センター(BIC)への第一次募集を行う。この2つのBICは、革新的な新製品やアイデアの概念実証から市場投入までのリスクを軽減することで、初期段階の技術系企業が商業的な可能性を最大限に実現できるよう支援する。

■ デジタル・ビジネス・インキュベーション・センター(デジタルBIC)

デジタルBICは、デアズベリー研究所のSTFCハートリー・センターと協力して、次の技術の導入を通じて初期段階にある企業が技術的概念を市場的具体案に転換できるよう支援する。

・人工知能(AI)と機械学習
・データ分析
・高性能コンピューティング

STFCハートリー・センターには、AIから量子科学まで、英国で最も先進的なスーパーコンピューティングの専門家と技術が集結している。その主要プログラムで、IBMと共同で設立した「ハートリー国立デジタル・イノベーション・センター(Hartree National Centre for Digital Innovation)」は、企業による新たなデジタル技術の導入や、新たな市場開拓を可能にしている。リバプール市のSci-Techデアズベリー研究所キャンパスに位置し、デジタル・クラスターを形成しており、企業は研究と市場の間のギャップを埋めることができる。

■ 量子ビジネス・インキュベーション・センター(QuBIC)

QuBICは、STFCのラザフォード・アップルトン研究所にある国立量子コンピューティング・センター(NQCC)と協力して、量子技術に基づいた製品やサービスを開発する企業を支援する。最初の公募は、次のような量子コンピューティング技術を開発する企業に焦点を当てる。

・量子コンピューティング・ハードウェア
・量子コンピューティング・ソフトウェア
・量子コンピューティング・アプリケーション

NQCCは英国の量子コンピューティングの国立研究所であり、工学・物理科学研究会議(EPSRC)と協力して英国に量子コンピューティング能力を普及することに特化している。学術界・産業界・政府間のパートナーシップである国家量子技術プログラム(National Quantum Technologies Programme)の構成員として、量子技術における最先端の能力を構築し、それらの市場投入を支援する。オックスフォードシャーのハーウェル・キャンパス内、即ち、急速に拡大する量子クラスター内に位置し、そこではQuBICスタートアップや研究者が量子技術のスケールアップに取り組んでいる。

■ テクノロジースタートアップに対する支援

デジタルBICおよびQuBICの両プログラムは、それぞれ技術系スタートアップに対する優れた支援パッケージを提供する。採択された応募企業は次のような支援を受ける。

・最大50,000ポンドの研究開発資金
・公共部門のパートナーと利用できる最大10,000ポンドの研究開発バウチャー
・最大50時間のビジネスサポート(1対1のコーチング、投資準備、市場検証、知的財産に関する助言など)
・投資家、資金提供機関、関係機関との連携作りと仲介
・キャンパスやクラスターのエコシステムへの参画

[DW編集局]