[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府投資総務庁(SGPI)
元記事公開日:
2023/12/19
抄訳記事公開日:
2024/01/29

「未来職能」:「フランス2030」が追求する経済主権への挑戦

Compétences et Métiers d’Avenir : un enjeu de souveraineté économique poursuivi par le dispositif de France 2030

本文:

(2023年12月19日付、首相府投資総務庁(SGPI)の標記発表の概要は以下のとおり)

ガブリエル・アタル国民教育・青少年省大臣(※編注:当時)、シルヴィー・ルタイヨ高等教育・研究大臣らはブルーノ・ボネルSGPI長官とともに12月19日、政府の5か年投融資計画「フランス2030」の「未来職能」の受賞者180人を集め、産業分野におけるニーズに応えていくため「フランス2030」の軌跡を辿る特別イベントを開催した。2021年12月の開始以来、関係者全員による総力戦は勢いを増し、「フランス2030」の大望が受け継がれ、第二弾では、産業、サイバーセキュリティ、人工知能など、ニーズの高い分野に重点が置かれている。

「未来職能」では、明日のスキルを育成するという前例のない意欲を共有している。若者や労働者のスキルアップと訓練は、これらの移行を成功させるための最初の手段であり、新たな分野や将来の専門職の職能ニーズに対応して研修内容を迅速に適応させ、経済と企業の機能に不可欠な人的資本全体を強化することができる。

20億ユーロの資金を拠出する「フランス2030」の一環として、「未来職能」への関心表明公募は、小型原子炉の出現、グリーン水素と再生可能エネルギー、産業の脱炭素化、食品と農業、健康、デジタル技術、宇宙、海底、文化的・創造的コンテンツなど、「フランス2030」の目標に沿った訓練プロジェクトを特定して支援することにより、フランスの産業復興と主権の課題に大きく貢献している。この計画は、国に代わって国立研究機構(ANR)と地域銀行(Banque des Territoires)が共同で運営している。

「未来職能」の具体的な効果は、以下のとおり。

▽すでに8億ユーロを第1弾でコミット
▽59件の研修診断に資金提供
▽120件の研修計画に資金提供
▽17地域圏に及ぶ18件のプロジェクトによる職業リセ研修マップの転換を加速
▽2022年と2023年に認定資格および卒業証書付き研修の場所が新たに34,000か所開設

上記によって年間約40万人、つまり2030年までにすべての分野で約300万人が訓練を受け、100万人が修了証書を受けることになる。

戦略的産業分野における具体的なプロジェクトの主な内容は、概要以下のとおり。

▽職業リセ(日本の高校に相当)の改革:地域圏がアカデミーと協力して職業リセが直面する重大な課題の解決を図り、修了者の就職率を改善するため、700万ユーロを支援する。

▽デジタル科学課程の魅力向上:主権に関わるデジタル技術を習得するため、量子、人工知能、サイバーセキュリティの分野での能力向上のため、2億2,100万ユーロで35件のプロジェクトを支援する。

▽産業分野での脱炭素化:2015年から2030年までの間に温室効果ガスを35%削減し、再生可能エネルギーを導入することにより、産業界の脱炭素化を図るため、1億5,400万ユーロで31件のプロジェクトを支援する。

▽原子力、グリーン水素など将来のエコロジー移行に向けた職業の準備:原子力分野で今後10年で10万人以上の人材を確保するため、グリーン水素を含め9,400万ユーロで10件のプロジェクトを支援する。

▽医療分野のイノベーション:医療イノベーションとデジタル化を組み合わせた改革を実施し、また新たな健康危機に対応するバイオセラピーやバイオ製造を加速するため、7,900万ユーロで31件のプロジェクトを支援する。

[DW編集局]