[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府投資総務庁(SGPI)
元記事公開日:
2023/12/20
抄訳記事公開日:
2024/01/31

医療イノベーション庁、人工知能・がん部門の理事会へ参加

L’Agence de l'innovation en santé rejoint le Conseil d’administration de la Filière intelligence artificielle et cancers

本文:

(2023年12月20日付、首相府投資総務庁(SGPI)の標記発表の概要は以下のとおり)

医療イノベーション庁(AIS)代表のカミーユ・シュルツ(Camille Schurtz)氏が、12月19日、専門家として人工知能・がん部門の理事会に加わることとなった。シュルツ氏は規制プロセスおよび市場アクセスを加速する責任者である。これにより資金調達の調整を改善し、腫瘍学分野への国の資金の調達を効率化するため、業界のビジョンと専門知識が生かされることになる。

■欧州の腫瘍学領域のガバナンスの革新的な強化

これらの部門をめぐっては2021年9月に「人工知能とがん部門(Filière intelligence artificielle et cancers)」協会が設立され、がん患者のためにイノベーションと研究を加速させるという公益的な事業を進めているおり、公衆衛生の関係者や国立がん研究所(INCa)、アムジェン、アストラゼネカなどのバイオテクノロジー企業が結集している。公益機関の代表者は広いビジョンを持ち、信頼できる第三者として、データの適切な使用に関わる公益の尊重を保障し、また医療産業は、経済的な価値を創造する産業系列のニーズに対して専門知識を提供している。

この部門のガバナンスにAISが参加することにより、欧州での先駆的なパートナーシップが豊かになり、公共の文化と民間の文化、医療文化とIT文化が融合し、イノベーションに向けた非凡な手段をもたらすことになる。

■イノベーションを短時間で市場に投入する新しいパートナー

AISは、2022年10月に発足し、SGPIに所属し首相権限の下で5か年投融資計画「フランス2030」の「医療イノベーション計画2030(Innovation Santé 2030)」を運営している。医療イノベーションに関する省庁間の施策を調整し、優先的な戦略に関わる活動と財源の使用をフォローしている。また一貫した研究開発、イノベーション、市場アクセス、生産、工業化を確保して、フランスが欧州の医療イノベーションのリーダーとなることを目指している。

このためAISは、イノベーションがもたらす組織的、財務的なインパクトを突き止め、イノベーションを医療システムに統合し、必要な医療ニーズを具体化するために医療の未来を予測する作業を調整している。また医療システムにおける戦略的イノベーションの開発を加速し、迅速かつ安全なアクセスとケアの改善を目的として、規制と行政手続きを簡素化し、またニーズに合ったプログラムを用意して革新的なプロジェクトリーダーを支援している。

AISとこの部門の能力を結束させることにより、腫瘍学の健康データ分野のイノベーションを促進する効果的な資金調達ができ、また産業界の専門知識をより効率的な資金調達計画の設計に生かすことができる。

■この連携でこの部門の支援に相応しい人物

2023年12月19日の理事会は、シュルツ氏を理事会メンバーとして承認した。薬理学博士号を持ち、病院勤務、薬剤師経験が豊富な同氏は、国立医薬品および健康製品安全庁(l’Agence nationale de sécurité du médicament et des produits de santé)に数年間勤務しており、薬剤の臨床試験から販売承認に関わる国と欧州レベルの手続きに携わり、またイノベーションプロセスも経験している。2023年3月の同氏の参加により、薬理学、医療イノベーション、規制科学といった専門知識が強化される。

人工知能・がん部門とAISは、同氏の意見を通じてそれぞれの能力と熱意を共有できることを誇りとし、がん患者の利益のために協業してイノベーションを加速していくこととしている。

[DW編集局]