（2023年12月21日付、ドイツ連邦教育研究省（BMBF）の標記発表の概要は以下のとおり）

ドイツ技術移転・イノベーション機構（DATI）の本拠地がエアフルトに決定した。シュタルク=ヴァッツィンガー（Bettina Stark-Watzinger）BMBF大臣は、「DATIは、より多くの優れたアイデアを実現し、企業や人々へ届けるための重要な機関である。エアフルトをDATIの本拠地に選んだのは、エアフルトがドイツ中心部の強力でダイナミックな科学地域に位置しているからである」と述べた。DATIの経営陣もまもなく選任の予定である。

DATI設立委員会において、拠点選定に関する議論が重ねられた。特に技術移転とイノベーションが活発な環境にDATIを組み込むこと、アクセスの容易性、才能ある人材にとっての魅力について検討した。BMBFは、DATI設立委員会の勧告に基づき、DATIの本拠地を決定した。

■研究成果の早期実用化

DATIの目的は、研究成果を迅速かつ効果的に実用化して人々に提供し、ドイツ全土で新たなイノベーションの可能性を解き放つことである。テーマを限定することなく、技術的・社会的イノベーションの双方に対応する革新的で柔軟な助成を追求するDATIは、各州特有のニーズと能力に基づいて、「単一ソースからの資金提供（Transfer aus einer Hand）」を実現する。

DATI設立委員会は、拠点と経営陣に関する提案に続き、DATIを設立・拡大する際の内容や手続きに関する勧告も行う予定である。

■DATIパイロットプログラム

BMBFは、DATI設立以前から、DATIパイロットという資金調達ガイドラインを用いて、イノベーションの可能性を刺激してきた。これは、各地で革新的なアイデアを掘り起こし、技術移転やイノベーションのための資金調達を簡素化し、柔軟にする新たな措置である。

[DW編集局]