（2023年12月5日付、国立科学財団（National Science Foundation: NSF）の標記発表の概要は以下のとおり）

NSFはEducateAIイニシアチブを発表した。イニシアチブの目標は、教育者が、質の高い、受講側に適した人工知能（AI）教育を、全米のK-12 ［編集局注： 公的な無償教育が提供される、幼稚園年長から高校生までの13年間］、コミュニティカレッジ、4年制大学、大学院の学生の他、正式なAI教育に興味を持つ成人に対しても提供できるようにすることである。

教育者がAIの概念を効果的に指導できるよう、本イニシアチブは、教師に職業訓練の機会を提供し、必要な知識とスキルを得ることができる実践コミュニティを育成する。さらに、多様な機関におけるAI教育支援に求められるインフラを構築し、コンピューティングの分野では過小評価グループにも焦点を当てる。このプログラムは競争研究を刺激する確立されたプログラム（Established Program to Stimulate Competitive Research）参画機関、マイノリティ支援機関、新興の研究機関からの申請も歓迎する。

また、「国家AI研究リソースパイロットイニシアチブ」とも連携し、教育者、研究者、業界専門家の間で協力ネットワークを構築し、高校でのAI教育を強化するためのアイデア、ベストプラクティス、現場での知見の交換を促進することで、AI研究・教育のリソースへのアクセスの民主化に貢献する。

イニシアチブの第一歩として、NSFはレター（Dear Colleague Letter）を発出し、包括的なコンピューティング教育を推進し、高校や大学でAIに焦点を当てた革新的なカリキュラムを導入し、最新のAI技術に沿った魅力的で包括的な教材の作成を促進する、革新的でインパクトのある提案の提出を求めている。

[DW編集局]