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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)
- 元記事公開日:
- 2023/12/20
- 抄訳記事公開日:
- 2024/02/13
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ドイツが欧州水素銀行の新メカニズムに参加
- 本文:
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(2023年12月20日付、欧州委員会とドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)の標記共同発表の概要は以下のとおり)
ドイツは、「欧州水素銀行(European Hydrogen Bank)」の新たな欧州連合(EU)メカニズム「サービスとしてのオークション(Ausschreibung als Service)」に参加する最初の加盟国となる。このために、ドイツ政府はドイツ国内の電解装置プロジェクトに3億5,000万ユーロを追加提供する。これは再生可能水素のさらなるプロジェクトを奨励し、資金を提供することを目的としている。
ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣は次のように述べた:「ドイツの『サービスとしてのオークション』への参加は、国内の政策立案者や市場参加者にとって大きな一歩であり、再生可能水素の利用可能性を高め、新たな再生可能水素のバリューチェーンを支援するものである」
2023年11月23日、欧州委員会は再生可能水素の生産を促進するための「EUイノベーション基金(EU-Innovationsfond)」のオークションを、初めてEU全体を対象に開設した。EU域内で生産された再生可能水素については、水素銀行が、再生可能水素の生産コストと、市場が支払う価格の差額を補填する。再生可能水素の生産者の中で、生産された水素1キロ当たりの補助金額が最も低いものと契約する。
入札に参加したものの、イノベーション基金の予算から資金提供できなくなった追加のプロジェクトに対しても、加盟国は、水素銀行の枠内の「サービスとしてのオークション」メカニズムにより、資金を提供することができる。このツールにより、加盟国は、別途国内で入札を行うことなく、自国内で競争力のあるプロジェクトを特定して支援することが出来る。
イノベーション基金は、企業や公的機関が革新的な低炭素技術に投資し、欧州の気候中立への移行を支援するための金融面でのイニシアチブを提供することを目的としている。
欧州水素銀行は、EU域内で再生可能水素の生産と輸入を促進するためのイニシアチブである。
[DW編集局]