（2023年12月20日付、英国研究・イノベーション機構（UKRI）の標記発表の概要は以下のとおり）

UKBICへの新たな資金提供により、顧客へのサービスが強化され、以下のような設備による新たな業務が可能になる。

・UKBICのフレキシブル・スケールアップ・ラインの一部として追加される電極製造装置
・新たな製造プロセスの実証試験のため、フレキシブルな800平方メートルの防塵・乾燥の整った工業化スペース
・UKBICでスケールアップされる革新的な製品やプロセスのデータ分析方法を変革する高度なデジタル製造能力

新たなフレキシブル・スケールアップ・ラインは、UKBICの既存の量産工業化ラインと、他のキログラム・スケールの実証試験ラインとの間のギャップを埋めることになる。

2025年中に運用開始されるこの新施設は、バッテリー開発企業の市場投入コストの効率を一層高めることになる。これにより、企業は海外の施設を使用することなく、研究開発から大規模生産に移行できるようになる。11月の秋季財政報告で発表されたこの資金提供は、UKRIの6億1,000万ポンドの「ファラデー・バッテリー・チャレンジ（Innovate UKが実施する国家投資プログラム）」によって提供される。

新たな施設は、以下のとおり。

・二次電極ライン
電極のコーティング、乾燥、カレンダー加工のための新たなモジュール式装置機能を提供する。これにより、顧客の既存のスケールアップと並行して、より革新的な加工方法を開発・試行できるようになる。

・フレキシブル工業化スペース
800平方メートルのフレキシブルな工業化スペースの創設により、さまざまな使用事例合わせて細分化できる専用の乾燥防塵室環境が提供される。このスペースにより、顧客は厳密に管理された環境条件の下で、独自のプロセスや機械を開発できるようになる。

・先進的なデジタル製造
先進デジタル製造技術の導入により、継続的な理解、開発、改善のプロセスを通じて、顧客にリアルタイムの知識移転が提供される。これにより顧客は、データ分析、高度な機械学習、技術開発者がますます必要とする学習と視覚化のためのツールにアクセスできるようになる。

[DW編集局]