（2024年1月12日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会と欧州投資基金（EIF）は、防衛エクイティファシリティ（Defence Equity Facility）を立ち上げ、EUの防衛・安全保障への支援を強化する。

欧州防衛基金（EDF）からの1億ユーロとEIFからの追加の7,500万ユーロで構成されるこの取り組みは、今後4年間でEIFの投資能力を大幅に拡大し、防衛関連技術をカバーする戦略を持つプライベート・エクイティ・ファンドやベンチャー・キャピタル・ファンドを支援することになる。民間投資を呼び込み、それによって合計でおよそ5億ユーロの資金を欧州企業への支援に動員することが期待されている。

防衛エクイティファシリティは、防衛イノベーションに投資する民間ファンドのエコシステムの発展を刺激することを目的としており、InvestEUの目的に沿って、EUの安全保障のさらなる支援に、軍民両用のデュアルユースの可能性のある技術に焦点を当てる。

この取り組みは、宇宙関連企業への投資を強化するために、2022年1月に立ち上げられたCASSINI基金で開始された航空宇宙・防衛エコシステムの支援における欧州委員会とEIFの協力を強化するものである。

この取り組みは、2022年に発足し2023年6月に更新された「戦略的欧州安全保障イニシアチブ（Strategic European Security Initiative）」に基づいて、欧州の安全保障と防衛に対する欧州投資銀行グループ（EIB Group）の支援を強化するという2023年12月の欧州理事会の要請に完全に沿ったものである。

[DW編集局]