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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2024/01/08
- 抄訳記事公開日:
- 2024/02/22
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歴史的なPeregrine Mission Oneの打ち上げ、英国製科学機器初の月面着陸へ
- 本文:
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(2024年1月8日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
本日、Astrobotic社の「Peregrine Mission One」が打ち上げられ、英国製の科学機器が初めて月面に着陸するという大規模な世界的宇宙ミッションが開始した。
このミッションでは、Peregrine月着陸船は、地球を周回した後、月の周回軌道に入り、2月中旬頃に降下・着陸を予定している。
月着陸船は、フロリダ州のケープ・カナベラルから打ち上げられ、Peregrineイオン・トラップ質量分析計(Peregrine Ion Trap Mass Spectrometer:PITMS)として知られる科学機器を搭載している。PITMSの主要コンポーネントは、欧州宇宙機関(ESA)加盟を通じた政府からの1,400 万ポンドの資金援助を受け、英国で開発された。
PITMSは、水やその他の分子を測定することで月の大気を調査し、地球上で観察できるような「水循環」の謎を解き明かす。揮発性物質、つまり気体に変化する物質に関するこの研究は、月の組成と状態についての貴重な知見を提供する。収集されたデータは、月で水などの資源を確保できる可能性を調査し、将来の月面での人類の居住の可能性を切り開く。
PITMS の一部である外気圏質量分析計(Exospheric Mass Spectrometer)と呼ばれる英国製のコンポーネントは、ESAとの契約に基づいて、オープン大学(the Open University)と英国の国立宇宙研究所RAL Spaceによって開発された。外気圏質量分析計を使用することで、気体中の原子や分子を調査することができる。
[DW編集局]