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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2024/01/12
- 抄訳記事公開日:
- 2024/02/26
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新たな英国国立数学アカデミーの設立に関するエビデンス募集
- 本文:
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(2024年1月12日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
本日、アンドリュー・グリフィス科学・研究・イノベーション担当大臣は、National Academy of Mathematical Sciencesの設立に関するエビデンス公募を開始した。
飛行機を空に飛ばすことから、世界的な金融市場の実現、さらにはケーキ作りに至るまで、数学はすでに我々の生活の隅々にまで浸透している。数学は、英国が人工知能や量子コンピューティングなどの将来の革新的技術の最前線に立ち続ける上で極めて重要な役割を果たし、我が国を数学大国にする機会を得ることは一層重要になる。
今日、この分野でリーダーシップを発揮し、人材のスキルアップと経済成長を通じて英国を数学大国にするという明確な目的を持った、権威ある独立アカデミーを実現するプロセスが開始された。
これは政府による数学への支援の最新の展開であり、16歳から19歳を対象とした11の数学学校を設立し、最も数学的に能力のある生徒が、進学や将来のキャリアにおいて数学分野で成功できるよう準備するという取り組みも含まれている。また、これは、すべての子供たちに世界クラスの教育を提供し、すべての若者が数学に重点を置くなど、必要なスキルを確実に身につけるためのバカロレア形式の資格枠組みである「アドバンスト・ブリティッシュ・スタンダード(Advanced British Standard)」の協議も行われている。
エビデンス公募は 2024年2月25日まで受け付けられており、学界、教育界、産業界、公共部門などの関係者は、オンラインフォームを通じて、またはDSITが開催する一連の円卓会議への出席を申請して、その任務について意見を表明することが奨励されている。
その後、アカデミーを創設するための実行パートナーを特定する作業が開始され、それらのパートナーは慈善寄付金や民間部門の資金支援に加え、今後3年間で最大600万ポンドの政府資金を受け取る可能性がある。
この新アカデミーは、数学をスキル開発の主要な優先事項として位置づけ、意思決定者に権威ある科学的アドバイスを提供し、やがて、年間8,000万ポンドを超えるフェローシップ助成金を提供している王立協会(Royal Society)や、英国の最も革新的な新規企業の多くに広範な支援を提供している王立工学アカデミー(Royal Academy of Engineering)など、他の分野で尊重される機関に匹敵するものとなるだろう。
[DW編集局]