[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦政府
元記事公開日:
2024/01/26
抄訳記事公開日:
2024/03/04

未来戦略諮問委員会 :ドイツにおける生成AIの持続可能な開発と利用

"Zukunftsrat des Bundeskanzlers: Generative KI nachhaltig in Deutschland entwickeln und anwenden"

本文:

(2024年1月26日付、ドイツ連邦政府の標記発表の概要は以下のとおり)

急速に発展するAI技術をドイツにおいても安全に利用し、競争力と技術主権を強化し、同時に開発者の支援とする。これがオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)政権の未来戦略諮問委員会第4回会合の結論である。諮問委員会の運営委員会は、本件について連邦首相、ヴァツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣、フィリップ(Udo Philipp)BMWK次官および連邦首相府のシュミット(Wolfgang Schmidt)長官と協議した。

「ドイツで生成AIをより広く開発・利用するためには、どのような条件を満たさなければならないか」ということが、今回の諮問委員会の重要テーマであった。生成AIがもたらす生産性の向上は、長期的に海外技術への依存リスクを軽減するためにも、早急に実現させる必要がある。

ドイツは、世界の主要国との差を縮める必要があるという点で合意した。革新的なAIアプリケーションのアイデアを実現するためには、科学と産業に適したコンピューティング能力を提供することが何よりも重要である。

諮問委員会は、これらの問題は欧州と連携しつつ、国内でも政治とビジネスのパートナーシップを通じて取り組むべきであることを確認した。また独自の能力と技術エコシステムを構築することにより、自国でのアプローチを促進することを推奨している。さらにAIモデルに、欧州の価値観を定着させるために、一方的な依存関係を減らしていく必要がある。

さらなる協議では、BMBFの「ロボット研究アクションプラン」の枠組みの中で、「ドイツロボット研究所(Robtics Institute Germany:RIG)」を近く設立することについての言及があった。

連邦首相の未来戦略諮問委員会は、ドイツ工学アカデミー(acatech)を中心として答申準備を行ってきた。

[DW編集局]