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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構(UKRI)
- 元記事公開日:
- 2024/01/18
- 抄訳記事公開日:
- 2024/03/05
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環境科学を変革するデジタルツイン・プロジェクト
- 本文:
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(2024年1月18日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)
本日、デジタルツイン技術の潜在力を活用して環境科学を変革する5件の革新的なプロジェクトが始動した。プロジェクトは、自然環境のためのデジタルツイン基盤(Twinning Capability for the Natural Environment, TWINE)プログラムの一環として、気象庁(Met Office)と自然環境研究会議(NERC)が提供する総額280万ポンドの資金提供を受けて実施される。
このデジタルツイン・パイロットプロジェクトは、地球観測データと新たなデジタルツイン技術を用いた研究が、気候変動、生物の多様性と生態系、自然災害などの優先分野の環境科学をどのように変革できるかを実証する。
5件のプロジェクトは、プリマス海洋研究所、国立海洋学センター、ケンブリッジ大学、ハル大学、プリマス大学によって主導され、以下の領域でデジタルツインを開発する。
・海洋システム・モデルに適合する沿岸海洋生態系
・気象予報を支える海洋モデルのための海洋グライダー観測
・研究用航空機の飛行運用
・ヨークシャーのハルおよびイーストライディングにおける水害予測
・波浪災害の警告ツールを生成するための越波観測プロジェクトの期間は最長15か月である。
■ TWINEプログラム
TWINEプログラムは、2022年11月に発表された17件の地球観測投資パッケージ(Earth observation investment package:EOIP)プロジェクトからなる2億ポンドのポートフォリオの一部である。TWINEプログラムと採択されたプロジェクトの目的は以下のとおりである。
・環境科学、観測科学、計算科学の融合における英国の主導的地位を活用し、学際的チームを結集して環境課題に対処するデジタルツイン技術を実現する。
・事象の理解、モデル化、予測を改善し、将来の意思決定に情報を提供し、さまざまなシナリオや介入の影響をテストして、環境改善に関するより適切な意思決定を支援する。
・ハイレベルの学習の相互交流と、現在および将来の活動との相互運用性に重点を置き、環境科学のためのデジタルツインの一貫した永続的な展望の基盤を構築する。 [DW編集局]