[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2024/01/31
抄訳記事公開日:
2024/03/06

英国とカナダ、科学・イノベーションの連携を強化する2つの協定に署名

Dual agreements cement UK-Canada science and innovation ties

本文:

(2024年1月31日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国とカナダは、科学とイノベーションに関する連携を強化するとともに、AIの使用と開発の主要構成要素であるAIコンピューティングに関する新たな合意を盛り込んだ、2つの協定に署名した。

コンピューティングに関する覚書(Memorandum of Understanding on compute)は、両国のAIの研究開発協力の最新の一歩である。その核心となるのは、両国が、AIシステムのトレーニングや活用を促進するために必要なコンピューティング能力を、研究者や産業界に対して如何に安全かつ安価に提供できるかを検討することである。これには、生物医学など戦略的に重要性を共有する領域での協力や、コンピューティング能力に関する協力モデルについて、両国間および志を同じくする国々と連携することも含まれる。

コンピューティングに関する合意に加えて、両国は科学とイノベーションに関する協力をさらに強化する協定にも署名した。これには、量子、AI、半導体、工学的生物学、クリーンエネルギー技術など、両国が研究を促進し、革新的なソリューションを新たに市場に投入し、共通のグローバルな課題に対処するための鍵となる技術が数多く含まれている。科学外交にさらに重点を置くことで、両国は新興技術の国際標準、ガバナンス、規制などの問題に関する専門知識を交換し、G7やG20などの国際フォーラムでの議論に貢献する。

両国の学者や研究者は、2017年に科学・イノベーションに関する最初のパートナーシップが結ばれて以来、ますますデータを共有し、新たなパートナーシップも締結している。2020年から2023年だけでも、英国研究・イノベーション機構(UKRI)は、カナダとの共同プログラムに約3億5,000万ポンドを拠出している。これには、量子技術を開発するための二国間初の産業界主導型パートナーシップや、イヌイット・タピリット・カナタミ(Inuit Tapiriit Kanatami)とのパートナーシップによる北極生態系に関する800万ポンドのプロジェクトが含まれる。

[DW編集局]