[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2023/12/07
抄訳記事公開日:
2024/03/11

DOE、慣性核融合エネルギー・ハブに4,200万ドルを拠出

DOE Announces $42 Million for Inertial Fusion Energy Hubs

本文:

(2023年12月7日付、米国エネルギー省(DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)

DOEは本日、太陽や恒星の力を利用するという画期的な研究を土台として、慣性核融合エネルギー(Inertial Fusion Energy:IFE)の研究開発を推進するため、複数の機関・分野にまたがるハブを設立するプログラムである「慣性核融合エネルギー科学技術加速研究(IFE-STAR)」に4,200万ドルを拠出すると発表した。これらの3つのハブは、コロラド州立大学、ロチェスター大学、ローレンス・リバモア国立研究所が主導し、DOEの国立研究所、学術界、産業界の研究者を結集し、IFEシステムコンポーネントを開発することを目的とする。具体的には、慣性核融合を低ゲイン、シングルショットの実験室レベルの技術から、IFEパイロットプラントに必要な高ゲイン、高繰り返しに移行させる技術を開発することである。

本プロジェクトは、2020年の「エネルギー法」および2022年の「半導体・科学法(CHIPS and Science Act)」による、DOEに対するIFE研究開発プログラム推進の要請に基づくものである。DOEおよび国家核安全保障局(National Nuclear Security Administration:NNSA)が科学に基づく核兵器備蓄性能維持計画(Stockpile Stewardship)に対して行ってきた持続的投資による最先端の知識や施設等を基盤にして利用するほか、DOEのエネルギー高等研究計画局(ARPA-E)と科学局の資金提供により研究規模を拡大する。DOEの公募に基づき、競争的なプロセスによって選定されたプロジェクトには、最長4年間で、2023会計年度に900万ドル、議会予算次第で3,300万ドル、合計4,200万ドルの資金が提供される。

[DW編集局]