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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2023/12/20
- 抄訳記事公開日:
- 2024/03/12
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中国自然科学基金委員会(NSFC) 、改革措置を発表
- 本文:
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(2023年12月20日付、中国科学報の標記発表の概要は以下のとおり)
2023年度中国国家自然科学基金委員会(以下NSFC)の管理業務会議が12月18日、北京で開催された。会議では、2023年の資金提供と管理について総括し、新たな時代に向けた基金の改革案と措置、基金の2024年の事業が発表された。
NSFC理事である竇賢康氏は、新時代の基礎研究の発展は新たな動きを見せており、基金の事業は新たな事態と課題に直面していると指摘した。また、NSFCは2024年に資金提供制度の最適化、人材育成、共同資金提供、重要プロジェクトの管理など、一連の改革措置を策定し、基金の資金提供の効率を継続的に改善していくと述べた。以下の項目が、上記の改革措置に含まれる。
「傑出青年」プロジェクトの遂行状況および資金提供の継続について評価し、プロジェクトリーダーの業績評価の指標を決定し、リーダーの上位20%に対して2期目の5年間は資金提供を倍増し、優秀な人材に対する長期的・安定的な資金提供メカニズムを構築する。女性の「傑出青年」プロジェクト申請の年齢制限を48歳まで緩和する。臨床医の科学研究評価体系の改革を試験的に実施する。「優秀青年(香港・マカオ)」プロジェクトを「傑出青年」プロジェクトに統合し、香港・マカオに本プロジェクトを開放する。
基礎科学中心プロジェクトに、最高年齢55歳以下、平均年齢50歳以下の若手研究チームに限定して資金提供する専用トラックを設ける。優秀な博士課程の学生や学部生に対する資金提供を引き続き試験的に実施し、「少数精鋭」を堅持し、ハイレベルの基礎研究チームを構築するために「源头活水 (『成長や進歩の原動力』のような意味)」を提供する。
さらに、NSFCは多元的投入メカニズムの改善、分類申請と評価方式の最適化、国際的・地域間の科学技術協力と交流の推進、科学研究費管理の改革、申請要件の最適化、申請・評価の負担軽減、評価規律の厳格化、評価委員への「挨拶(打招呼)」問題の是正など、抜本的な改革を推進する。
[DW編集局]