[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2024/01/09
抄訳記事公開日:
2024/03/14

NSFと慈善団体、新興技術における倫理的・社会的配慮に関する資金提供を開始

NSF and philanthropic partners announce $16 million in funding to prioritize ethical and social considerations in emerging technologies

本文:

(2024年1月9日付、国立科学財団(NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは本日、フォード財団など5つの慈善団体と共同で、新興技術の創出から実装に至るライフサイクルに倫理的、法的、社会的配慮を組み入れることを目指す1,600万ドルの新たなプログラム「技術の責任ある設計・開発・展開(Responsible Design, Development and Deployment of Technologies:ReDDDoT)」を開始した。ReDDDoTでは、半導体・科学法で指定された技術等について責任ある設計・開発・展開に関連する原則・方法論・影響を検討・実証する、学際的で多セクターにより構成されるチームからの提案を募集する。

ReDDDoTの目標は以下のとおりである。

① 技術の責任ある設計・開発・展開における研究・イノベーション・能力開発の取り組みを活性化し、ギャップを埋める
② 技術の設計・開発・展開の実践方法に関する情報提供を強化するため、主要な関係者を集めた広範で包括的な利益共同体を創設する
③ 科学、技術、工学、数学人材に、技術の責任ある設計・開発・展開のアプローチを教育・訓練する
④ 社会的・経済的便益の実現を加速するとともに、社会的・経済的な悪影響を回避・緩和する戦略を策定する
⑤ 経済的に恵まれない人々や社会的に疎外された人々が、技術開発の全ての段階に参加できるようにする

本プログラムの第1段階では、ワークショップ、計画助成金、トランスレーショナルリサーチ・コーディネーション・ネットワーク構築のための提案、第2段階では、全般的な提案を募集する。2024年の重点分野には、AI、バイオテクノロジー、自然および人為的災害の予防が含まれており、将来的には、半導体・科学法に挙げられている他の主要技術重点分野も検討される可能性がある。

[DW編集局]