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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国防科学技術研究所(Dstl)
- 元記事公開日:
- 2024/01/30
- 抄訳記事公開日:
- 2024/03/15
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先端材料センター・オブ・エクセレンスの新設
- 本文:
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(2024年1月30日付、国防科学技術研究所(Dstl)の標記発表の概要は以下のとおり)
Dstlは、画期的な新素材を開発するため、4,250万ポンドの研究パートナーシップを設立した。
「防衛材料センター・オブ・エクセレンス(Defence Materials Centre of Excellence:DMEx)」には、世界をリードする英国の専門家が結集し、極限の物理環境に対応する衛防材料技術の進歩を加速する国家的取り組みが行われる。DMExは、以下のような最も過酷な条件にも耐え得る軍隊用の新材料を研究、開発、試作する。
・1,000℃の高温
・極地から熱帯地域まで広範囲の作戦活動
・強い衝撃振動
・衝撃
・爆発
・極限の水深先端材料は、兵士の防護服から人工衛星の精密電子機器の放射線損傷からの保護、耐腐食性の潜水艦部品に至るまで、英国の安全維持に不可欠である。
マンチェスター大学で拠点を運営するヘンリー・ロイス先端材料研究所は、学界、産業界、カタパルト・ネットワーク(Catapult Network)などの研究機関からなる23のパートナーと協力して、DMExを主導する。
防衛に関する研究は、英国の繁栄に直接貢献するだけでなく、民間用途に役立つデュアル・ユースのイノベーションの開発においても貢献してきた。DMExへの資金提供は、この重要技術分野において必要とされる重要スキルの育成にも役立つ。
Dstlは、産業界・学術界のパートナーと協力して、数多くの材料の進歩を主導してきた。最近の例では、40段階の工程をわずか2段階に削減し、コストを半減することでチタンの生産に革命をもたらした。チタン合金は、鋼鉄と同等の強度を持ちながら重量が約半分であるため、防衛装備を変革する可能性を秘めているが、現在のチタンのコストは、航空宇宙防衛以外の用途には法外に高価である。
[DW編集局]