[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2024/02/02
抄訳記事公開日:
2024/03/19

国家がん対策10年計画 の中間報告

Positive Halbzeitbilanz der Nationalen Dekade gegen Krebs

本文:

(2024年2月2日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

BMBFは2019年以来、がんの研究・資金提供・医療・政治・企業・社会の代表者と協力して、がん患者の発生予防と、患者の生活改善に取り組んできた。2月初め、シュタルク=ヴァッツインガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は、「国家がん対策10年計画(NDK)」の中間点を記念するフォーラム「Future X Change」において、「10年計画の終了までに、がん患者の4人に3人が完治するか、または長期的に管理可能な状態になる。中間報告の結果は勇気づけられるものである」と述べた。

10年計画が始まって以来、BMBFはカスタマイズされたがん治療法の開発、タイムリーで正確な診断法の開発、がん予防の改善のため、新たに11の助成ガイドラインを策定し、1億5,000万ユーロを超える資金を研究プロジェクトに提供してきた。さらに「国立腫瘍研究センター(NCT)」は4拠点に拡充され、完成時までに年間最大1億ユーロが助成される予定である。

過去5年間は、4つの活動分野に焦点が当てられ、多くの成果を上げてきたが、今回、「生存(Surviorship)」が新たな視点として加えられた。

◆研究助成
現在、BMBFが助成した27の研究プロジェクトが、腫瘍学の新しい知見獲得に取り組んでおり、その数は今後も増えていく。

◆研究と治療のネットワーク化
研究と治療の緊密な連携により、より多くの患者が、日常診療ではまだ利用できない最新の治療法による治験に参加し、医療研究に貢献することができる。

◆患者の参加
がん患者やその近親者が日常生活において経験する制約や課題は、研究に新たな視点、問い、解決策を提供する。これを実現するために、さまざまな方策が取られている。

◆啓蒙
がん、がん研究、予防、早期発見、がんとの共存をめぐるタブーの解消のため、それらの啓蒙を行うことも重要である。そのために2022年に開始された研究ポッドキャスト「Tatort Krebs」の第2弾が、本年2月4日にスタートする。

[DW編集局]