（2024年1月31日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり）

本日、米国・EU貿易技術評議会（TTC）の第5回閣僚会合が開催された。米国からブリンケン国務長官、レモンド商務長官、タイ通商代表部代表、および国家安全保障会議（NSC）の幹部が、EUからTTCの共同議長であるベステアー欧州委員会（EC）上級副委員長とドンブロウスキスEC委員が出席した。また、ブルトンEC域内市場担当委員も参加した。

米国の共同議長は、経済の一層のリスク回避と多様化、強靭なサプライチェーンの構築、国家安全保障関連技術保護のための対外投資メカニズムの活用、デュアルユース技術の搾取防止のための輸出管理制度の強化、権威主義的な勢力による経済的威圧への共同対抗など、米欧の集団的な経済安全保障強化の重要性を強調した。

米国の共同議長はまた、人工知能（AI）を含む重要新興技術における米・EU間協力拡大の重要性も強調、また、信頼できるAIとリスク管理に関するTTC共同ロードマップに沿った進展があったことを指摘し、AIガバナンスの相互運用性を引き続き促進することを決議した。

米国とEUは、TTCの関連イベントとして、「レガシー半導体サプライチェーンに関する円卓会議（Roundtable on the Legacy Semiconductor Supply Chain）」を開催し、米欧の業界リーダーが半導体サプライチェーンの強靱性と透明性の向上や、特定国によるレガシー半導体の非市場的政策や慣行への対抗策について議論した。また、別の関連イベントである「グリーンエコノミー移行のための雇用促進（Promotion of Good Quality jobs for a Successful, Just and Inclusive Green Transition）」ワークショップでは、労働者と企業の関係者が、気候政策・投資の成果として良質な雇用を確保するためのベストプラクティスの情報交換が行われた。さらに、6Gスマートネットワーク・サービス産業協会（6G Smart Networks and Services Industry Association）とネクストGアライアンス（Next G Alliance）から、Beyond 5G/6G Roadmapに関するブリーフィングが行われた。

[DW編集局]