[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防イノベーションユニット(DIU)
元記事公開日:
2024/02/07
抄訳記事公開日:
2024/03/21

戦略的インパクトの創出に向けた国防イノベーションの推進

DIU 3.0: Scaling Defense Innovation for Strategic Impact

本文:

(2024年2月7日付、国防イノベーションユニット(Defense Innovation Unit:DIU)の標記発表の概要は以下のとおり)

8年以上前、当時のカーター国防長官は、国防における米国の技術的優位性を維持するための戦略的イニシアチブの一環として、国防イノベーションユニット実験ユニット(DIUx)を創設した。その背景には、民間先端技術へのアクセスの世界的拡大、中国とロシアによる多額の軍事投資、そして米国の長期的な競争力のための民間技術活用の重要性に対する認識があった。今日においてもこうした状況は加速していることを踏まえ、オースティン現国防長官は2024年4月、DIUをDODの直属組織として再編成し、その影響力を高めるための計画策定をDIUに課した。

軍事力に不可欠な多くのイノベーションは、従来の国防部門よりも民間部門においてはるかに速いスピードで進んでおり、国防次官(研究・工学担当)によって特定された14の重要技術分野のうち、11の分野での進歩は、主に民間企業によって主導されていることが明らかになっている。このような事実を踏まえ、DIUの新たな段階(DIU 3.0)に向けた戦略計画は、「国家の防衛」、「国民の保護」、「チームワークによる成功」という国防長官の3つの優先事項を反映し、以下の8つの取り組み目標(lines-of-effort)を掲げている。

1. 最も重要な能力格差に焦点を当て、兵士と共に取り組む。
2. DODの 「規模の力(engines of scale)」をあらゆる局面で活用する。
3. DODをイノベーションの触媒として影響力のある共同体にする。
4. 民間とのパートナーシップを新たなレベルに引き上げる。
5. 同盟国やパートナーとの技術提携を推進する。
6. スピードと規模の拡大に必要な信頼と勢いを構築する。
7. 上記のすべてをサポートするためにDIUを再編成する。
8. 長官と副長官に、世界水準の軍民両用に通じた(dual fluency)助言を行う。

[DW編集局]