[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/02/08
抄訳記事公開日:
2024/03/22

EUにおける有毒水銀の意図的使用を禁止する暫定合意

Commission welcomes provisional agreement to ban all remaining intentional uses of toxic mercury in the EU*

本文:

(2024年2月8日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州議会と理事会は、水銀規制(Mercury Regulation)の改正に関する欧州委員会の提案に関して暫定的な政治合意に達した。代替品の利用が可能であることから、改正水銀規制は、EU域内に残る最後の意図的な水銀の使用を禁止するものである。2025年1月1日をもって、歯科用アマルガムの使用および特定の水銀含有ランプの製造・輸出・輸入を禁止することにより、本規則は欧州市民を有毒な水銀からさらに保護することになる。

加盟各国は、歯科用アマルガムから水銀を含まない充填材に移行し、水銀を含むランプの製造と輸出を中止して、エネルギー効率の高いLEDのような水銀を含まない代替品に置き換えなければならない。これらの措置は、特定有害物質使用制限(RoHS)など、他の関連するEU法に基づいて講じられた措置に沿ったものである。

◼ 具体的な影響

・歯科用アマルガムの使用と輸出は、2025年1月1日までに禁止される。
・国の医療制度との調整に時間を要する加盟国においは、歯科用アマルガムの使用、製造、輸入の2026年6月30日までの限定的かつ一時的な猶予が認められる。
・医師が医療上の必要性があると判断した場合、歯科用アマルガムの使用、製造、輸入は、引き続き許可される。
・追加指定された6種の水銀含有ランプの製造、輸出、輸入は、ランプのカテゴリーにより、2025年12 月31日または2026年12月31日から禁止される。

[DW編集局]